日本カーボンは久々の200円、高値261円も、燃料電池関連
日本カーボン <5302> は、1月15日(水)4円高(+2.03%)の201円と4営業日ぶりに反発している。15日付の日本経済新聞朝刊が「JXホールディングスは燃料電池車向けに低コストの水素供給に乗り出す」と報じたことを材料視。燃料電池車の普及が進むとの見方が強まり、日本カーボンは、燃料電池関連として見直されている。水素の燃料タンクの材料に軽量かつ省エネ効果を引き出せる炭素繊維の複合材(CFRP)の使用が有力視される。同社がリチウムイオン電池負極材向けに炭素粉末を供給している実績から収益機会が広がると期待される。
足元の業績、不動産賃貸事業や産業用機械の製造・販売が好調に推移しているが、主力の炭素製品関連事業において、電極部門は、国内外で需給関係の緩みから収益性が低下。ファインカーボン部門は、半導体市場に一部回復の兆しは見られるものの、太陽電池市場の回復の遅れ等から市場の低迷は続き、炭素繊維および特殊炭素材料の販売数量が減少しているほか、リチウムイオン電池負極材についても販売数量が減少していることが響き、2013年12月期業績予想は、売上高283億円(前年同期比6.8%減)、営業利益3億円(同82.4%減)、経常利益4億円(同78.8%減)、純利益4億円(同5.9%減)を見込む。
株価は、5月22日につけた昨年来の高値261円から6月27日安値162円まで調整。9月2日に昨年来の安値161円と売り直されて底値確認から10月22日高値207円と上昇。その後、もみ合いとなっているが、配当落ちに伴う処分売りを吸収し下値を徐々に切り上げている。14年12月期は回復が観測され、PBR0.78倍と割り負け、配当利回り2.4%と利回り妙味もソコソコあり、見直し余地はある。低位材料株物色の流れに乗り高値奪回が期待されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本カーボン<5302>(東1)は、1月15日(水)4円高(+2.03%)の201円と4営業日ぶりに反発している。
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2014-01-16 09:00