アビストは連続最高純利益を見直して株式分割の権利取りが再燃し反発
アビスト <6087> (東2)は、40円高の2697円と反発し、今年10月14日に配当権利落ちでつけた東証第2部への市場変更後の安値2373円からの底上げを鮮明化している。今年11月12日に9月期決算と株式分割を同時発表、今9月期純利益が連続して過去最高を更新することを見直し、株式分割の権利取りが再燃している。
■自動車向けの設計開発事業が伸び稼働率が向上し単価もアップ
同社の今9月期業績は、前期業績が、昨年12月の新規公開(IPO)時予想を上ぶれて着地したあと、売り上げ59億6000万円(前期比12.4%増)、経常利益7億1400万円(同5.0%増)、純利益3億9400万円(同0.7%増)と続伸を予想、純利益は、連続して過去最高を更新する。主要顧客の自動車業界を中心に技術者派遣及び請負業務の委託要請が堅調に推移し、設計開発アウトソーシング事業では、技術社員の適正配置や効率的な組み替えにより稼働数を増加させ、派遣・請負単価のアップ、収益性の高い請負業務の拡大などに積極的に取り込むことなどが寄与する。
一方、株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ投資しやすい環境を整え、同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的にしており、今年12月31日を基準日に1株を2株に分割する。今年9月24日の東証第2部への市場変更、前期の市場変更記念配当増配、株主優待制度導入に続く株主還元策となる。
■PERは13倍台と割安で株式分割の権利取り妙味を示唆
株価は、上場来安値1834円から下げ過ぎとして底値買いが続いて2472円まで35%高し、再調整安値2080円からは東証第2部への市場変更と記念増配を評価して9月24日につけた2670円まで28%高し、配当権利落ちで2部上場後の安値をつけ25日移動平均線水準での中段固めを続けてきた。11月12日後場取引時間中に発表した好決算と株式分割で市場変更後高値2810円まで200円高して前日はほぼ往って来いとなったが、PERは13倍台と割安で株式分割の権利取り妙味を示唆しており、今年1月以来の3000円大台奪回の値幅効果も期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アビスト<6087>(東2)は、40円高の2697円と反発し、今年10月14日に配当権利落ちでつけた東証第2部への市場変更後の安値2373円からの底上げを鮮明化している。
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2014-11-14 10:00