韓国の鉄道車両メーカー 中国企業の進出に危機感か=中国メディア

 中国メディアの環球網は12日、韓国の中央日報が「中国の鉄道車両メーカーが韓国企業の脅威になる」と報じたことを紹介し、ソウル市内の地下鉄で中国産車両が走ることになるかもしれないと論じたと伝えた。  記事は、ソウル市が11月中に車両200両の入札を行う計画であるほか、2018年にはさらに420両を導入する計画だと紹介。さらに、現在の韓国国内では現代・起亜自動車グループの「現代Rotem」だけが鉄道車両製造を行っていることを紹介する一方、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が中国を訪問した際に「何事も独占は良くない」と述べたことを紹介した。  続けて、中国の鉄道車両製造メーカーは規模のうえで「もはやライバルがいない状態」とし、中国北車と中国南車はすでに世界1位、2位の車両製造メーカーだと指摘。また、中国北車と中国南車が現在、合併する可能性があることを挙げ、「韓国企業の危機感は募る一方」と伝えた。  さらに、中国北車と中国南車の2013年における売上高は現代Rotemの15倍に達し、生産力は75倍に達することを指摘。  また、車両製造における世界シェアは中国が30%、韓国はわずか2.4%にとどまると紹介したうえで、現代Rotemの関係者の発言として「現代Rotemは3社が合併して誕生した韓国唯一の鉄道メーカーだが、世界規模で見れば中国企業の巨大さから自社の生存の可能性を案じる必要がある」と述べたことを紹介した。  さらに記事は、韓国の鉄道車両のコストにおいて、その65%が中小企業が製造した部品によるものだと指摘。韓国国内には374社の部品メーカーが存在し、計1万1200人が働いていると紹介したうえで、韓国鉄道車両工業協会の関係者の発言として、「中国企業が韓国の鉄道産業に参入すれば、韓国の零細企業は破産してしまう」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は環球網の12日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの環球網は12日、韓国の中央日報が「中国の鉄道車両メーカーが韓国企業の脅威になる」と報じたことを紹介し、ソウル市内の地下鉄で中国産車両が走ることになるかもしれないと論じたと伝えた。(写真は環球網の12日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-14 10:15