中国製の旅客機  実現と普及は「長期的プロジェクト」か=中国メディア

 英紙・フィナンシャル・タイムズは11日、中国の航空機メーカーである中国商用飛机有限責任公司が開発を進めている地域路線用ジェット旅客機「ARJ21」と大型旅客機「C919」が、11日に開幕した中国国際航空宇宙博覧会の最大の焦点になったと伝えた。中国メディアの参考消息が報じた。  記事は、ARJ21が初の試験飛行を行ってから6年が経過した今もまだ航空会社に引き渡されていないことを指摘したほか、C919も2016年の引き渡しが最低でも1年間延期される見通しであることを紹介した。  ボーイング社によれば、2033年に中国は米国を超えて世界最大の航空機市場になる見込みで、今後20年間で中国の航空会社が購入する旅客機は約6000機に達し、価格にして約8700億米ドル(約101兆円)に達する見通しだ。  記事は、航空業界の関係者の発言を引用し、「中国政府としては、中国の航空会社が購入する旅客機は、できることならば中国企業から購入させたいと考えている」と指摘。また、旅客機の製造について、「中国商用飛机有限責任公司は技術も資金もあるが、非常に長い時間が必要なプロジェクトになる」と伝えた。  続けて、別の関係者が「中国商用飛机有限責任公司の旅客機が広く普及するまでには10年から20年はかかるだろう」と述べたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Jordan Tan/123RF.COM)
英紙・フィナンシャル・タイムズは11日、中国の航空機メーカーである中国商用飛机有限責任公司が開発を進めている地域路線用ジェット旅客機「ARJ21」と大型旅客機「C919」が、11日に開幕した中国国際航空宇宙博覧会の最大の焦点になったと伝えた。(イメージ写真提供:(C) Jordan Tan/123RF.COM)
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2014-11-14 12:15