トシン・グループが急動意、オリンピック関連で注目高まる、上値追いへ
電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価は、12月の直近安値から反発の動きを強めている。指標面の割安感や需給面の自己株式取得も支援材料であり、下値を確認して出直り展開となりそうだ。
首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。公共投資の増加、新設住宅着工件数の増加、リフォーム需要の増加などが追い風であり、取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤を強化している。
12月27日に発表した今期(14年5月期)第2四半期累計(13年5月21日~11月20日)の連結業績は前年同期比5.3%増収、同1.2%営業増益、同0.8%経常増益、同2.3%最終増益だった。新設住宅着工件数が堅調に推移し、独自サービスとサポート体制の強化も寄与して、LED照明器具やエアコンなどの商品の販売が順調だった。増収効果で本社移転に伴うシステム関連費用の増加などを吸収した。
通期の見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比4.1%増の450億円、営業利益が同8.6%増の26億50百万円、経常利益が同7.0%増の35億10百万円、純利益が同0.1%増の19億80百万円としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.2%、営業利益が50.2%、経常利益が50.3%、純利益が53.1%と概ね順調な水準である。北関東での営業拠点網拡充など営業強化の効果も期待されるだろう。
8月5日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間13年8月6日~14年7月31日)は、1月10日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって3700株を取得し、1月10日時点累計で取得株式総数36万1200株、取得価額総額8億5870万9400円となった。
株価の動きを見ると、昨年9月~10月の2350円~2450円近辺でのモミ合い展開から下放れの形となったが、12月18日の直近安値2151円から反発の動きを強めている。1月14日には2450円まで急伸する場面があった。調整がほぼ一巡したようだ。
1月15日の終値2296円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS202円38銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3241円85銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると12月安値で下ヒゲを付けて反発した。昨年6月安値2126円に接近して下値を確認した形だろう。さらに足元では26週移動平均線を回復する動きを強めている。指標面に割高感はなく需給面での自己株式取得も支援材料であり、出直り展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電設資材商社のトシン・グループ<2761>(JQS)の株価は、12月の直近安値から反発の動きを強めている。指標面の割安感や需給面の自己株式取得も支援材料であり、下値を確認して出直り展開となりそうだ。
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2014-01-16 09:30