韓国産キムチに危機到来!?  「中韓FTA妥結」で中国産に危機感=韓国華字メディア

 中国と韓国が自由貿易協定(FTA)を妥結したことについて、韓国メディア・亜洲経済の中国語版は11日、FTA発効後は韓国が中国産キムチに課していた関税が20%から18%に低下すると伝えた。さらに、「中国産キムチの値下げが行われる可能性がある」とし、韓国産キムチが中国産キムチによって滅ぼされるのではないかと危機感を示した。  記事は、中韓FTAにおける農産物の自由化率は品目数で70%以上、輸入額ベースで40%以上となることを紹介、さらに唐辛子やニンニクなど計610品目は関税撤廃リストから除外されたと報じた。  また中国産キムチがすでに「低価格」を武器に韓国国内で広く流通していることを紹介し、ソウルやプサンといった韓国の主要都市におけるレストランで提供されるキムチの大半が中国産だと指摘。韓国産キムチは一部の高級レストランでのみ供されているほかは、主に輸出に回されていると伝えた。  続けて、中韓FTAの発効後は「中国産キムチが現在よりも多くの韓国人家庭の食卓に並ぶことになる」とし、キムチは韓国人の誇りでありながらも、本場で生産されるキムチが絶滅の危機に陥ると論じた。  また記事は、キムチ以外の農産物についても言及し、コメは関税撤廃の対象から除外されたことを紹介する一方で、「時間の経過とともに農産物の関税撤廃対象が拡大する恐れがある」と指摘、「そうなれば韓国の農業や水産業、牧畜業は大きなダメージを受けることになる」と紹介。続けて、産業の競争力を強化し、中国への輸出を拡大し続けることが韓国が直面している課題だと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の11日付報道の画面キャプチャ)
中国と韓国が自由貿易協定(FTA)を妥結したことについて、韓国メディア・亜洲経済の中国語版は11日、FTA発効後は韓国が中国産キムチに課していた関税が20%から18%に低下すると伝えた。(写真は亜洲経済の11日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-14 17:15