中国の「鉄鋼製品」海外輸出  国際マーケットから「反発の声」を招く理由とは?=中国メディア

 中国の鉄鋼製品の輸出が急増していることについて、中国メディアの上海証券報は13日、「国際マーケットで反発の声を招いている」と伝え、インドは中国の鉄鋼製品に対する関税の引き上げを検討していると紹介した。  記事は、9月における中国の鉄鋼輸出が前年同月比73.2%増の852万トンに達したことを紹介、さらに1-9月の累計輸出量は前年同期比39.3%増の6534万トンになったと伝えた。  さらに、中国鋼鉄工業協会の予測を引用し、中国の14年通年の鉄鋼輸出量は8000万トンを超え、過去最多になる見通しと伝えた。また、中国の鉄鋼輸出が急増している理由について、「国内外の価格差が原因」とし、中国国内で鉄鋼製品の価格が大幅に下落する一方、国際市場では下落幅が小さいことを指摘した。  また、中国の鉄鋼輸出の急増とともに「貿易に関する紛争も増えている」とし、9月4日以降に中国の鉄鋼製品を対象に実施された反ダンピング調査は13日時点で計8件に達したと紹介。中国で資源価格などの情報提供を行っている西本新幹線の研究員の話として「インドへの鉄鋼輸出が直近数カ月で急増しており、インドが中国産鉄鋼製品を排斥し始めている」と伝えた。  さらに、鉄鋼業界の関係者の話として、「中国が大量に鉄鋼を輸出することに反対する国は多い」と指摘。国内でだぶついた鉄鋼製品を海外に輸出し、需給のバランスを崩している中国に対し、国際マーケットでは反発の声があがっているとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国の鉄鋼製品の輸出が急増していることについて、中国メディアの上海証券報は13日、「国際マーケットで反発の声を招いている」と伝え、インドは中国の鉄鋼製品に対する関税の引き上げを検討していると紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-14 17:30