遺伝子検査に関する意識調査・・・認知率が100%に、「受けたいと思う」世代1位は20代=DeNA

 ディー・エヌ・エー(本社・東京都渋谷区)の子会社であるDeNAライフサイエンス(本社・同)はこのほど、8月12日に提供を開始した遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」の利用者、さらに一般の20-70代の男女1200人を回答者としたアンケート調査の結果を発表した。利用者では、72.7%が「満足した」と回答した。満足の理由として最も多かったのは「自分がかかりやすい病気が分かったから」だったという。  MYCODEは東京大学医学研究所と共同開発した遺伝子検査サービスだ。検査メニューを選択して申し込むと、自宅に検査キットが届く。専用容器に試料(唾液)を入れて返信すれば、MYCODEの解析センターで遺伝子検査を実施。結果はウェブサイトで確認。コースに応じて、がん・生活習慣病、体質、ダイエットなどについての「自分の体の傾向」をチェックできる。  MYCODE利用経験者については、「とても満足した」が17.3%、「やや満足した」が55.4%で、利用者の72.7%が満足したとの結果だった。  満足の理由としては、「自分がかかりやすい病気が分かったから」、「自分の体質が分かったから」が多く、ともに7割を超えた。  さらに、MYCODE利用者の73.3%は、検査前から「健康には気を付けていた」と回答。うち42.8%が、「利用後にはさらに、健康について意識や行動が変化した」と回答した。主な変化は「リスクが高かった病気について調べた」、「今まで以上に栄養バランスに気を配るようになった」、「体を動かすようにになった」だった。  回答者からは、「食生活には以前から注意していたつもりだが、検査後サイトにある『おすすめの食材』に普段食べ付けていないものがあり、定期的に食すようになった」、「アルコール依存症のリスクが高めだったので、日頃から飲酒を抑えるようになった」、「血栓ができないように長時間同じ体勢のときにはストレッチを心がけるようになった」などのコメントが寄せられた。  一方、一般の20-70代の男女1200人を対象にアンケートしたところ、「遺伝子検査」についての認知度は6月の前回調査の87.3%から12.7ポイント上昇して、回答者の100%が「知っている」または「聞いたことがある」と回答した。  「遺伝子検査を受けてみたい」と回答した人は32.5%で、「受けてみたいとは思わない」の23.8%を上回った。世代別で、「受けてみたい」と回答した人が最も多かったのは20代の50.5%だった。以下、30代(49.0%)、40代(29.5%)、50代(30.5%)、60代(17.5%)、70代(18.0%)だった。  健康意識が高いと考えられるシニア(60、70代)より、「20代」の方が遺伝子検査に対する興味関心が高い傾向があることが分かった。若い世代の方が、遺伝子検査についての認知度が高いことが、「受けてみたい」と考えている人の多さにつながっていると考えられる。  ただし同結果は逆に、「健康が切実な問題になる」シニア世代で、遺伝子検査についての認知度が高まり、知識が増えるとともに、実際に検査を受けようと考える人が大幅に増えていく可能性を示しているとも解釈できる。  「あなたが遺伝子検査サービスを利用する場合、どのようなことを重視しますか」という問い(複数回答)については、「病院や公的な健康機関が行っている」が最も多く、回答者の6割を超えた。次に多かったのは「有名な検査機関が検査分析を行っている」、「医師のアドバイスなどアフターケアが充実している」、「検査結果がていねいに解説されている」の順で、いずれも5割を超えた。  DeNAライフサイエンスによると「MYCODE」では、東京大学医科学研究所内自社研究所で検査を実施。また、管理栄養士を中心としたアドバイザーが健康生活をサポートする「生活改善プログラム(有料)」というアフターケアを実施しているという。 画像提供DeNAライフサイエンス(編集担当:中山基夫)
ディー・エヌ・エー(本社・東京都渋谷区)の子会社であるDeNAライフサイエンス(本社・同)はこのほど、8月12日に提供を開始した遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」の利用者、さらに一般の20-70代の男女1200人を回答者としたアンケート調査の結果を発表した。
business,company
2014-11-14 17:45