中国で「毛皮バブル」崩壊か  ミンクなど高級品が大きく値下がり=中国メディア

 中国メディア・楚天都市報は13日、ミンクなどの高級毛皮製品の価格が去年に比べて明らかに下落しており、「毛皮市場のバブルが崩壊した」と報じた。  記事は、秋に入って毛皮製品の書き入れ時になると、業者が例年よりも早い段階で割り引きを開始したと紹介。「昨年は2万元(約37万9000円)以上した輸入物のミンクコートが、今年は1万5000元(約28万4000円)で買える。以前は値切り交渉が決裂して店を出ても呼び止められなかったが、今では店主が引き止めるようになった」と喜ぶ女性市民の声を紹介した。  また、実際に湖北省武漢市内の商店を調べたところ、毛皮製品の価格が高級品を中心に昨年より大きく値下がりしていたことを伝えた。さらに、高級品の代名詞であり続けた毛皮業界で、今年は多くの業者が高級路線を捨てて500-5000元(約9470-9万4700円)の製品を主力とした大衆路線に転換したと報じた。  そのうえで、「毛皮バブル」がはじけた原因として、これまで上昇し続けてきた毛皮原料の価格が今年に入って30-40%下落したことが大きいと分析。従来同様の価格推移を予想していた業者が買い占めを行ったうえ、より多くの業者が市場に参入したことで生産過剰も発生したと説明した。  記事はさらに、大きな値下げが行われている状況で、騙されて古い製品やニセモノ製品を手に入れないよう呼びかける業界関係者の声を併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・楚天都市報は13日、ミンクなどの高級毛皮製品の価格が去年に比べて明らかに下落しており、「毛皮市場のバブルが崩壊した」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-14 18:15