やまびこは円安効果と産業用機械の好調で今3月期堅調
■来期も米国での刈払機の需要回復、本格的な円安効果享受で2ケタ台の増益が期待
やまびこ <6250> は、来期以降の業績を期待して本格反騰に突入する可能性がある。2014年6月高値5120円奪還から、ゆくゆくは6000円を目指すものと見られる。
同社は農林機械と一般産業用機械メーカーで、農林機械は家庭用の刈り払い機や、チェーンソーが主力製品だ。また、一般産業用は建設工事現場向けの発電機、溶接機などを取り扱っている。そして、米国や欧州(フランス、イタリア、ドイツ、ロシアなど)にも積極的に輸出している。
今期の業績は売上高が1050億円(前期比1.1%増)、営業利益55億円(同9.6%増)、経常利益58億円(同1.5%増)、純利益44億円(同5.5%減)と堅調に推移する見通しだ。農林機械が消費増税に伴う駆け込み需要の反動で落ち込むものの、一般産業用機械が東北大震災に絡む復興需要が台頭し好調である。また、円安による効果、生産コストの削減努力も加わって営業、経常利益とも増益を維持する見込みである。ちなみに今期業績予想で為替は1ドル105円(前期98円)を想定している。ただ、最近の1ドル116円という円安水準は目先的に同社へ大きなプラス効果をもたらさない。なぜなら、来年の2月まで1ドル105円で予約しているからである。
このため、現在のところ、1ドル1円の円安で売上高約1億4000万円、営業利益段階で1400万円のプラス効果にとどまるという。
しかし、かりに来期もこの円安状態が続き、米国での天候不順(今年は西海岸での干ばつなど)がなければ、住宅着工件数の増加で、刈払機の需要が回復することを前提にすると、売上高は約1140億円(当期予想比8.6%増)前後、営業利益68億円(同23%増)前後を確保できるのではないかと、予想される。
いずれにしても、今期の予想一株当たり利益425円90銭、一株当たり純資産3739円54銭(2014年9月末)で計算するPERは10.4倍、PBRは1.2倍と低い。来期はもっと業績が良くなる可能性があるので、もっと割安となる。
来期の業績に期待して、下押した局面は果敢に攻めたい。目先の動きは分からないが、中長期投資を目標にした素人の個人投資家うってつけの銘柄である。
やまびこ<6250>(東1・売買単位100株)は、来期以降の業績を期待して本格反騰に突入する可能性がある。2014年6月高値5120円奪還から、ゆくゆくは6000円を
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2014-11-15 17:45