今週の為替相場見通し(2014年11月17日-)=為替王

 米ドル円は先週末1ドル=116円を大きく超えてきました。先月末から、ほとんど調整らしい調整もなく、異常な相場急騰が続いています。昨年の量的緩和後と同じように、今回も相場過熱が極まるところまでいくならば、最大で1ドル=120円前後という水準も一応考えられないこともありません。ただもう現時点で相場が過熱して行き過ぎた状態に入っており、これからさらに上昇すればするほど、または少なくとも現行水準以上の高値圏での保ち合いが続けば続くほど、その後の相場急落の潜在的なリスクがますます高まることは避けられないと考えます。  ユーロ円は1ユーロ=145円を超えて年初来高値を更新しました。ユーロが人気で買われているということではなくて、円安に加えて、今まで対米ドルで大幅に下落していたユーロが反発しているため、結果的に、ユーロ円が伸びやすい状況になっています。ユーロドルは今年5月のピークから1600pipsも大幅下落しましたが、ようやく最近、短期的なテクニカル指標において、反転・上昇を示すシグナルがちょこちょこ出始めています。このまま先月の保ち合いの水準(1.26~1.27台)へと反発が続く可能性があります。米ドル円の過熱状態が続いたまま、ユーロドルがちょっと反発するだけで、ユーロ円も1円や2円くらい簡単に値が動く状況です。ユーロ円もこのまま極まりますと、1ユーロ=150円の大台は十分に到達可能な水準といえるかと思います。  ポンドドル相場については、先週はブログで連日、「最大で1.56近く」とのターゲットを掲げていました。先週金曜日の夜、その水準にドンピシャリ。完璧に到達しました。ということで、反発の兆候が出始めているユーロドルとは対照的に大幅下落が続いていたポンドドルについても、下落局面はほぼ終了と見てよいかと思います。  豪ドル円は、もうタガが外れたように高騰が止まりません。これも米ドルやユーロなどと同じように、この先、円安が極まるならば、1豪ドル=104円~105円あたりが目処になると考えます。(執筆者:為替王)
米ドル円は先週末1ドル=116円を大きく超えてきました。先月末から、ほとんど調整らしい調整もなく、異常な相場急騰が続いています。昨年の量的緩和後と同じように、今回も相場過熱が極まるところまでいくならば、最大で1ドル=120円前後という水準も一応考えられないこともありません。
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2014-11-17 08:45