タイの高速鉄道計画を狙う日本 中国と競うなら「採算度外視」?=タイ

中国メディアの中国日報網は15日、タイメディアの報道を引用し、13日にミャンマーで開かれた東アジア首脳会議において、安倍晋三首相がタイのプラユット暫定首相兼陸軍司令官と会談し、日本企業がタイの高速鉄道計画に関心を持っていることを伝えたと報じた。
記事は、安倍首相の言葉に対し、プラユット暫定首相が「協議のうえで決まること」と返答したことを伝え、プラユット暫定首相が12月中に日本を訪問する予定だと紹介した。
続けて、中国政府は現在、中国の雲南省からラオス、タイ、マレーシア、シンガポールへと続く高速鉄道網の建設計画を推進しているとし、「仮に同計画が現実のものとなれば、人とモノの往来によって中国と東南アジアの関係が強化され、中国の影響力も強まると日本メディアは警戒している」と紹介。
さらに、日本の専門家が「たとえタダでも落札すべき」と述べたことを引用し、「日本はアジアに新幹線を輸出する意気込みを見せている」とし、日本の専門家は東南アジアの高速鉄道網を中国に押さえられることに「警戒している」と論じた。
また、中国がコメの在庫を抱えるタイに対して、コメと高速鉄道を「交換」する条件を提示したと紹介、さらに財政的に苦しいラオスに対しては、ラオスの鉄道資産や鉱山収入を担保に高速鉄道を建設すると提案したことを紹介した。
記事は「中国は東南アジアの高速鉄道網を建設する計画に向けて着実に歩みを進めている」とし、日本が高速鉄道建設のコストに利益を乗せた額で入札していたのではとても敵わない状況になっていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Jongjet Klieanthong/123RF.COM)
中国メディアの中国日報網は15日、タイメディアの報道を引用し、13日にミャンマーで開かれた東アジア首脳会議において、安倍晋三首相がタイのプラユット暫定首相と会談し、日本企業がタイの高速鉄道計画に関心を持っていることを伝えたと報じた。(イメージ写真提供:(C) Jongjet Klieanthong/123RF.COM)
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2014-11-17 13:00