世界の「鉄道強国」になった中国 「鉄道業の発展は驚くべきスピード」と独紙=中国メディア

中国メディアの環球網は14日、ドイツ紙「ディ・ヴェルト」の報道を引用し、「中国政府は高速鉄道において世界をリードしたいと考えており、南米大陸を貫く鉄道網を構築する計画を建てている」と伝えた。
記事は、ディ・ヴェルトの報道として、「自国の広大な土地に最先端の鉄道網を構築した中国鉄道業の発展は驚くべきスピードと効率だ」と伝え、中国は今や「華麗に転身し、高速鉄道を海外に輸出し始めた」と報じた。さらに、中国政府は「世界最大かつもっとも最先端の鉄道企業を輩出すること」を目標にしているとし、ドイツのシーメンスとカナダのボンバルディアなどが「追い落とすターゲットだ」と伝えた。
続けて、売り上げの点では中国の鉄道車両メーカーはすでに欧米のライバル企業を抜き去っていると指摘。中国北車と中国南車の2013年における売上高は120億ユーロ(約1兆7400億円)に達し、ボンバルディアやシーメンスは50億-60億ユーロ(約7252-8702億円)ほどにすぎないと指摘、中国北車と中国南車が合併すれば2015年には中国の鉄道車両メーカーの売上高は195億ユーロ(約2兆8280億円)に達する見込みだと論じた。
また記事は、「数年前まで日本や欧州の提携企業の助けを必要としていた中国はすでに世界の鉄道強国となった」とし、ドイツの鉄道専門家の発言を引用して、「中国の鉄道産業は技術的な信頼を得ているほか、価格優位もある」と伝えた。
さらに、メキシコ高速鉄道プロジェクトにおいて、メキシコ政府が中国企業を中心とするコンソーシアムへの発注を撤回したことをとりあげつつも、「それでも中国の南米市場を征服する野心は揺るがない」とし、中国はすでにペルー政府と「ペルーとブラジルを結び、太平洋都大西洋をつなぐ鉄道路線への積極的関与を記した文書に署名した」と指摘した。(編集担当:村山健二)(写真は環球網の15日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの環球網は14日、ドイツ紙ディ・ヴェルトの報道を引用し、「中国政府は高速鉄道において世界をリードしたいと考えており、南米大陸を貫く鉄道網を構築する計画を建てている」と伝えた。(写真は環球網の15日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-17 13:15