トヨタのハイブリッドカー 「お買い得感」が中国展開の鍵を握る=中国メディア

トヨタは中国市場でハイブリッドカーの発売を予定している。中国メディアの中国経済網は13日、中国市場でトヨタがハイブリッドカーを販売するならば、「低価格化」を追及すべきだとの論説を発表した。
トヨタは2011年、中国におけるハイブリッド技術の推進を目的に、江蘇省内にトヨタ自動車研究開発センター(TMEC)を設立した。外資の自動車会社が中国で設立した研究開発センターとして最大規模であり、トヨタが海外に設けた同様の施設としても最大規模という。同センターによると2015年、研究開発の集大成としてトヨタは「国産(中国国内生産を指す。以下同じ)ハイブリッドユニット搭載のレビンとカローラの生産」を中国国内で発売するという。
ただし記事は、トヨタはハイブリッドカーで中国市場への参入を過去に2度試みたがマーケティングに失敗して撤退したと指摘。さらに、カムリハイブリッドの2014年上半期の販売台数は前年同期比34%増だったが、販売予測よりも約3000台少なかった。
トヨタ自動車研究開発センターの松本真一副総経理は過去の敗因を分析し、4000万台販売された実績を持ち評価が確立している「カローラ」とハイブリットカーの持つ「燃費効率」を組み合わせることが、成功への鍵になるのではないかとの考えを示したという。
記事によると、別の関係者は、同社はまず「発売予定のハイブリッドカー2車種の売れ行きを見てその他の『国産ハイブリッドユニット搭載車種』の販売プロジェクトを決定する予定」と述べた。
中国当局はハイブリッドカーよりも、電気自動車の普及を望む姿勢をみせている。例えば、輸入電気自動車に対する税の優遇措置だ。記事は、トヨタが中国市場でハイブリッドカーを展開しようとすれば、政府の支持の面では総合的に不利になるとの考えを示した。
記事は、政府による優遇措置が期待できない以上、トヨタがハイブリッドカーを展開するには、自助努力による「低価格感」を打ち出す必要があると指摘。顧客目線に徹し、「(ハイブリッドカーを購入する)利点」をどのようにアピールできるかが「この先の“明暗の分かれ目”になる」と指摘した。(編集担当:李優香)(イメージ写真提供:(C) teddyleung /123RF.COM)
中国メディアの中国経済網は13日、「大手自動車メーカー・トヨタから発売予定のハイブリッドカーのビジョンについて『利潤追求第一』に事業を進めるべきだ」と指摘した記事を掲載した。(編集担当:李優香)(イメージ写真提供:(C) teddyleung /123RF.COM)
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2014-11-17 16:30