韓国の対日貿易  輸出入ともに「規模縮小」の原因とは=中国メディア

 中国メディアの中国新聞社は17日、韓国の聯合ニュースを引用し、韓国統計庁および産業通商資源部が17日に発表したデータとして、2014年1-9月の韓国の日本への輸出総額が244億4000万米ドル(約2兆8500億円)にとどまったと伝えた。韓国の輸出額全体に占める割合は5.7%となり、1966年の統計開始以来、最低になったと伝えた。  記事は、14年1-9月における韓国の対中輸出額は全体の24.9%に達し、対米輸出は12.0%になったと紹介。さらに日本と韓国の経済交流がもっとも活発だった1973年における韓国の対日輸出の割合は全体の36.8%を占めるほどだったと伝えた。  また、14年1-9月の韓国の日本からの輸入額は403億3000万米ドル(約4兆7000億円)で、輸入額全体の10.2%にとどまり、輸出同様に1966年以来最低となったと紹介した。  韓国の対日貿易規模が縮小している原因について、記事は「韓国が貿易相手国の多元化を推進しているため」、「日銀による金融緩和によって円安が進んだため」などと主張、こうした要素によって、韓国の対日輸出規模はマイナス成長となっていると指摘した。  一方、円安によって日本の輸出は増えるはずであり、韓国の日本からの輸入も同じく増えるはずと指摘する一方、「日本企業はあまり輸出単価を下げようとしないうえ、韓国の内需および消費低迷によって韓国の対日輸入は増えなかった」と論じた。  また記事は、専門家の発言を引用し、日銀が追加緩和を決めたことが「経済交流における日韓両国の距離をさらに引き離すことになる」とし、円安が続けば韓国企業の輸出競争力にとって大きな脅威になると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Woojin Kim/123RF.COM)
中国メディアの中国新聞社は17日、韓国の聯合ニュースを引用し、2014年1-9月の韓国の日本への輸出総額が244億4000万米ドル(約2兆8500億円)にとどまったと伝えた。(イメージ写真提供:(C)Woojin Kim/123RF.COM)
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2014-11-18 09:45