ジャステックは高値を窺う、期末の配当権利取りを連続2ケタ増益業績がサポート

  ジャステック <9717> は、2円高の889円と小反発し、10月6日につけた年初来高値908円を窺っている。11月25日の1週間後に迫った配当権利付き最終日を前に、11月決算会社の配当利回りランキングの上位にある同社の11月期期末の一本配当30円を見直し配当権利取りの買い物が増勢となっている。今11月期業績が、今年4月には第2四半期(2Q)累計業績、7月には11月通期業績をそれぞれ上方修正、連続2ケタ増収益と伸びることもサポート材料視されている。 ■ソフトウェア開発事業の受注が金融機関向けに伸び原価率も改善   同社の配当政策は、将来の経営基盤の拡充を図るため内部留保に努めながら、安定的な配当を維持することを基本としており、年間配当として30円(前期実績30円)を安定継続している。配当利回りは、3.37%と全市場の11月決算会社の配当利回りランキングのベスト3にランクインしており、株価習性的にもこの権利取りから秋高特性がある。   一方、今11月期業績は、2Q累計業績に続いて7月に11月通期業績を上方修正し、売り上げ121億5200万円(前期比11.8%増)、経常利益12億2700万円(同16.6%増)、純利益6億9300万円(同24.9%増)と連続の2ケタ増収増益を予想している。ソフトウェア開発事業で、売り上げの約46%を占める金融機関向けを中心に情報システムのコスト削減などを図るITモダイゼーションや制度改定関連の案件の受注が増加しており、同事業の売り上げが増加するとともに原価率も改善、投資有価証券売却益は減少するものの、連続の2ケタ増益となる。   10月1日に発表した今期第3四半期(3Q)業績も、前年同期比13.0%増収、21.9%経常増益、24.2%純益増益と大きく続伸して、上方修正された11月通期業績対比の利益進捗率は、82%と目安の75%を上回っており、今後の再上ぶれ着地も期待される。 ■3.37%の高配当利回りを再評価して7年ぶり1000円台回復の値幅効果も   株価は、今年7月の今期通期業績の上方修正で800円台に乗せ、3Q好決算では年初来高値をつけたものの、全般相場急落とともに786円安値まで突っ込み、3.37%に回る高配当利回り買いで25日移動平均線水準まで戻し、900円台を出没している。PER・PBR的に割安感は小さいが、高配当利回り買いで2007年12月以来7年ぶりに1000円台を回復する値幅効果も期待できそうで、あと1週間、権利取りの一考余地を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジャステック<9717>(東1)は、2円高の889円と小反発し、10月6日につけた年初来高値908円を窺っている。
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2014-11-18 10:00