国外の投資家に「中国株開放」 閉鎖的な株式市場に風穴=中国メディア

上海・香港・ストック・コネクト(滬港通:フーガントン)が17日に始まり、中国では国外投資家(個人・機関)が香港証取を通じて上海証取上場の中国国内向け株を、中国の投資家(同)が上海証取を通じて香港証取上場の株式の売買ができるようになった。中国メディアの南方日報は17日、「中国株式市場にとって極めて重要な1日になった」と伝えた。
記事は、「滬港通」の開始によって、上海株式市場と香港株式市場は同一のものさしで評価できるようになったとし、ニューヨーク証券取引所に次ぐ「世界第2位の株式市場が誕生したことを意味する」と伝えた。
さらに、国外投資家が中国国内向け上場のA株を売買できるようになったことで、香港株式市場に上場している中国企業の株式「香港H株」と合わせ、「A株、H株ともに国内外の投資家が争う群雄割拠の戦場になる」と報じた。
李克強首相が4月に「滬港通」の構想を発表して以来、上海株式市場は18%上昇していることについて、記事は「滬港通に対する市場の期待を示すもの」と指摘し、「滬港通」の開始日が決まった際にも上海、香港の両市場はともに上昇したと伝えた。
続けて、香港金融管理局の陳德霖総裁の発言として、「滬港通」は中国国内の株式市場の開放という意味で重要なマイルストーンになると指摘。さらに、中国で金融に携わる関係者の話しとして、「滬港通は閉鎖的だった中国の株式市場に風穴を開けた」と伝えた。
続けて、これまで国外投資家がA株に投資するためのルートが主に人民元への投資が認められた海外金融機関を経由する方法しか認められていなかったことを挙げ、「滬港通」によって今後は多くの投資家がA株に投資できるようになると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Visions Of America LLC/123RF.COM)
上海・香港・ストック・コネクト(滬港通:フーガントン)が17日に始まり、中国では国外投資家(個人・機関)が香港証取を通じて上海証取上場の中国国内向け株を、中国の投資家(同)が上海証取を通じて香港証取上場の株式の売買ができるようになった。(イメージ写真提供:(C)Visions Of America LLC/123RF.COM)
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2014-11-18 11:15