スターツは連続最高純益・大幅増配を見直し東証1部上場来安値水準から続伸

  スターツコーポレーション <8850> は、12円高の1585円と続伸し、10月3日につけた東証第1部への市場変更後の安値1507円に並ぶ安値水準から出直る動きを強めている。11月7日に今3月期第2四半期(2Q)累計決算とともに発表した記念配当と普通配当増配を含めた大幅増配を見直し下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。今期通期純利益が、子会社3社の完全子会社化による負ののれん益発生で連続の過去最高更新と予想されていることも買い材料視されている。 ■負ののれん発生益で最高純益を連続更新し普通配当増配に記念配当がオン   同社の配当政策は、将来の事業展開や財務体質強化のための内部留保の充実に努めるとともに、株主に対して連結純利益の30%前後相当の配当性向を目標に配当を継続することを基本としており、第2四半期(2Q)期末の普通配当を18円(前年同期実績16円)に増配して今年9月16日の東証第1部への市場変更記念配当4円を上乗せして22円とし、さらに3月期末の普通配当も22円(同18円)にアップ、年間配当を44円(前期実績34円)と大幅に増配する。   この前提になる今期純利益は、今年4月1日に連結子会社3社を株式交換により完全子会社化し、「企業結合に関する会計基準」に基づき負ののれん発生益25億3700万円を特別利益に計上することから100億円(前期比23.4%増)と連続した過去最高更新を見込んでいる。   しかも、この純利益を含めて同社の今期業績は上ぶれ観測が根強い。同社は、売り上げを前期に計上した賃貸住宅の譲渡額75億円5400万円が一巡するなどから1520億円(前期比0.6%増)、経常利益も、受取配当金の減少などで156億円(同13.0%減)と予想している。ただ収益柱の不動産仲介・管理事業では、好採算の大型物件などの管理件数は増加し、建設事業でも資材高・労務費増を増収効果でカバーし、東洋経済会社四季報最近号では売り上げは会社予想通りとしているが、経常利益を158億円、純利益を104億円と観測している。 ■日柄・値幅調整十分でPER7倍台、配当利回り2.7%の割安修正に再発進   株価は、負のれん発生益計上を好感してつけた年初来高値1856円から、東証第1部への市場変更に伴って実施した新株式発行(発行価格1649)・株式売出しが響いて市場変更後安値1507円まで調整、この発行価格を上限とする180円幅のもみ合いを2カ月強続けてきた。値幅・日柄調整とも十分で、PERは7倍台、配当利回りは2.77%と割安であり、年初来高値奪回に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
スターツコーポレーション<8850>(東1)は、12円高の1585円と続伸し、10月3日につけた東証第1部への市場変更後の安値1507円に並ぶ安値水準から出直る動きを強めている。
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2014-11-19 10:00