日系自動車の中国市場シェア  奪ったのは米韓系メーカー=中国メディア

 中国メディアの人民日報は17日、2012年に起きた尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をきっかけに、中国自動車市場で日系車のシェアが急減したとし、日系車のシェアはどのメーカーに流れたのだろうかと論じる記事を掲載した。  記事は、日系車の市場シェアは13年下半期から徐々に回復しているとする一方、今なお尖閣問題前の水準には達していないと指摘。中国汽車工業協会のデータを引用し、12年の日系乗用車の販売台数は前年比9.44%減となり、市場シェアは同2.99ポイント減の16.40%に減少したと紹介した。  さらに、尖閣問題がある程度の落ち着きを見せた後も日系車のシェアは減少を続けたとし、13年は16.35%、14年第1-第3四半期も前年同期比0.5%減となっていると紹介。一方、ドイツ系メーカーのシェアは終始18-20%を維持していると指摘し、「日系車がシェアを落とすなか、シェアを伸ばしたのは米国系および韓国系、フランス系の自動車メーカー」だと指摘した。  特に大きくシェアを伸ばしたメーカーは米フォード、韓国の現代自動車などと紹介したうえで、特に現代自動車の販売台数は12年からトヨタを上回っていると指摘。14年第1-第3四半期においても現代自動車の累計販売台数は81万2399台に達し、トヨタの66万9518台を上回ったと伝えた、尖閣問題で日系車が失ったシェアを「奪った」のは現代自動車を始めとする韓国系や米国系メーカーだと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Udey Ismail/123RF.COM)
中国メディアの人民日報は17日、2012年に起きた尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をきっかけに、中国自動車市場で日系車のシェアが急減したとし、日系車のシェアはどのメーカーに流れたのだろうかと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Udey Ismail/123RF.COM)
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2014-11-19 10:15