【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:ドルの上昇と米長期金利の低下
本日最大の注目イベントは、米FOMC議事録(10月28日・29日開催)の公表だろう。このFOMCでは、声明文から「労働資源の活用不足が著しい」との文言が削除されたため、労働情勢の基調判断を引き上げたとの見方に繋がり、早期利上げ観測を絡めて米長期金利とドルが上昇した。ただ、ドルがこのFOMC後も上昇基調を維持しているのとは対照的に、足元の米長期金利は10年債利回りが2.31%程度と、FOMC直後の水準(2.36%台)を下回っている。
世界的な低インフレ懸念や日銀の追加緩和などを差し引いても米国の長期金利(特に中長期債利回り)は、FOMCの金利見通しから大きく下ブレしており、本日の議事録でFOMCのタカ派姿勢が改めて示されれば、利回り上昇に繋がる可能性が高い。こうした流れはドルを一段と押し上げる公算が大きい。
反対にもし、声明から受ける印象ほどタカ派的な議事録とならなかった場合は、ドルが調整的に下落する可能性もあろう。ただし、利上げ観測自体が後退するほどハト派的でない限り長期金利の低下余地は小さいと考えられるため、ドルの下落は小幅にとどまるだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
本日最大の注目イベントは、米FOMC議事録(10月28日・29日開催)の公表だろう。このFOMCでは、声明文から「労働資源の活用不足が著しい」との文言が削除されたため、労働情勢の基調判断を引き上げたとの見方に繋がり、早期利上げ観測を絡めて米長期金利とドルが上昇した。ただ、ドルがこのFOMC後も上昇基調を維持しているのとは対照的に、足元の米長期金利は10年債利回りが2.31%程度と、FOMC直後の水準(2.36%台)を下回っている。
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2014-11-19 18:00