日本冶金工業は高機能材の成長性を評価する機運が強い

  日本冶金工業 <5480> は昨年9月24日の昨年来高値400円から調整局面を続けているが、その調整の値幅が次第に縮小し、もみ合い放れが近付きつつある感触だ。   中低位株人気が広がりを見せる中、個人投資家の幅広い層に人気がある同社が遅れをとっていたのは、需給要因によるもの。2013年12月20日申し込み現在で1271万株にまで膨らんだ信用買い残はその後一貫して減少し、直近1月15日には23万株にまで減少してきた。売られるべき売り物は一掃されたと見ていい。   戦略分野である高機能材の成長が見直されそう。高機能材はニッケルを含み、耐食性、耐熱性、強度、熱膨張制御などに優れる。需要先は環境、エネルギー関連向けが主力で、石炭火力発電プラントの排煙脱硫装置向けに耐食材、LNG(液化天然ガス)タンカー向けに熱膨張制御材などを供給している。一般鋼と同じラインで製造できるため、採算もいい。   2013年6月に高機能材の拡販戦略の立案・推進等を担う組織として高機能材営業推進部を設け、国内外への拡販を図っている。現在の中期経営計画「変革2011」(2012年3月期~2014年3月期)でも高機能材の売上げ増が主軸となっており、今後の同社の収益を押し上げていく原動力になりそう。   アナリスト筋では今3月期に営業利益25億円(前期53億円の損失)と黒字転換、来期は35億円と、業績好転が続くものとみている。人気化先取りに妙味が大きい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本冶金工業は昨年9月24日の昨年来高値400円から調整局面を続けているが、その調整の値幅が次第に縮小し、もみ合い放れが近付きつつある感触だ。
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2014-01-16 13:15