日経平均終値は12円高と小幅反発、東レ、ユーグレナが買われる

 20日の日経平均株価終値は、12円11銭高の1万7300円86銭と小幅反発した。  前日のNYダウが小動きに終わった一方、外国為替市場で円安が進行したことを好感し、日経平均は朝方から買いが先行。118円高の1万7407円で寄り付いた。  しかし、18日に衆院解散が決まり材料出尽くし感が台頭したうえに、決算発表が落ち着いたこともあり、その後は上げ幅を縮小。午前11時前には一時、下げに転換した。後場は硬直ムードが強まり、日経平均は小幅高レンジでのもみ合いが続いた。  個別株では、トヨタ自動車 <7203> の燃料電池車に炭素繊維材料が採用された東レ <3402> が大幅高。予約サイトが英語対応との報道が好感されたぐるなび <2440> 、ミドリムシ由来のジェット燃料生産設備を建設と報じられたユーグレナ <2931> などが急騰し、新たな育毛剤素材の特許を出願したファーマフーズ <2929> も大きく買われた。  また、ゲームアプリのiOS版配信が話題となった日本エンタープライズ <4829> や、エンプラス <6961> との資本業務提携を発表したDNAチップ研究所 <2397> 、上限12万株の自社株買いを発表したモジュレ <3043> は、ストップ高に買われている。  一方、セブン―イレブンでのドーナツ販売による影響が懸念されたダスキン <4665> が急落したほか、カカクコム <2371> の自社株買いTOBに応じ株式を売却するデジタルガレージ <4819> や、東証1部への市場変更が決定したジーテクト <5970> は買い一巡後にマイナス転換。来12月期の業績拡大報道で前日に一時ストップ高を付けたセレス <3696> は反動売りに沈んだ。  業種別では繊維、鉱業、海運、水産、タイヤ株などが上昇。ノンバンクや電力・ガス、不動産、証券株などは弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
 20日の日経平均株価終値は、12円11銭高の1万7300円86銭と小幅反発した。
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2014-11-20 15:00