新エネルギー自動車の「開発トレンド」は揺るぎない=中国メディア

 中国メディア・証券日報は19日、中国政府が今年に入って8回連続で燃油価格を引き下げたことについて、新エネルギー自動車の普及を遅らせる可能性について論じる記事を掲載した。  記事は、世界的な原油価格下落をうけて、国家発展改革委員会が先日ガソリン、ディーゼルオイルの販売価格引き下げを発表したことを紹介。今年に入って8回連続の引き下げ発表であるとした。そして、燃油価格の引き下げによって不動産と従来型の乗用車の消費需要が加速するというアナリストの見解を伝えた。  一方で、自動車業界の専門家が「新エネルギー自動車の研究開発においては良いニュースではないことは間違いない」と語り、新エネルギー車の購入コストが急には下がらない状況においては、消費者が従来型の自動車を選択する割合が高止まりすることになるとしたことを紹介した。  この専門家は「新エネルギー自動車が技術や品質面のハードルを大きく越えることができれば、ステータスシンボルとしても従来の自動車を上回ることができる」とも語った。  記事はまた、1970年代のオイルショックで石油価格が急騰したさい、自動車業界が省エネでクリーンな新エネルギー車開発にシフトしかけたものの、価格が下がり始めると多くの企業が再び従来型自動車の開発に重点を置き戻したことを紹介。  そのうえで、70年代の「挫折」を繰り返す可能性について、専門家が「当時の状況とはまったく異なり、同じ轍を踏むことはあり得ない」語ったとした。また、自動車企業関係者も「新エネルギー自動車はすでに技術的に大きな進歩を遂げている。産業規模も拡大し、コストも下がっている。その優位性は非常に明確だ」と語っており、新エネルギー自動車の開発トレンドが揺るぎのないものであるとの見解を示したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・証券日報は19日、中国政府が今年に入って8回連続で製品燃油価格を引き下げたことについて、新型エネルギー自動車の普及を遅らせる可能性について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-20 18:15