プラマテルズは調整一巡して9月高値を試す、高配当利回りなど指標面の割安感を見直し

  合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、10月23日の直近安値408円から切り返し、11月19日には449円まで戻す場面があった。調整が一巡したようだ。3%台の高配当利回りなど指標面の割安感を見直し、9月25日の年初来高値465円を試す流れだろう。   双日 <2768> グループの合成樹脂専門商社である。製品はエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニール系材料などを扱い、需要先はOA・事務機器、光学機器を中心として、家電・電子、医療機器、建材、自動車、容器・化粧品、玩具・その他と幅広い。   高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にインド、13年8月に台湾に現地法人を設立してアジアでの拠点整備がほぼ完了し、本格的な事業展開の体制が整った。中期戦略では17年3月期に向けた目標として経常利益10億円、自己資本比率30%維持、安定配当の継続を掲げている。   今期(15年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は売上高が前年同期比2.7%減の279億68百万円、営業利益が同1.1%増の3億88百万円、経常利益が同0.1%増の3億73百万円、純利益が同5.6倍の2億12百万円だった。高付加価値商材の好調で売上総利益率が0.3ポイント改善した。純利益は厚生年金基金脱退損失の一巡も寄与した。   通期の連結業績見通しは前回予想(4月25日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円、配当予想が前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。   通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が44.8%、営業利益が43.1%、経常利益が42.4%、純利益が44.2%とやや低水準だが、高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂の需要が堅調に推移する。売上総利益率の上昇が期待され、純利益は前期計上の厚生年金基金脱退損失一巡も寄与する。中期的にもアジアの拠点整備やグループの連携強化などの効果で収益拡大が期待される。   株価の動きを見ると、10月23日の直近安値408円から切り返し、11月19日には449円まで戻す場面があり、9月25日の年初来高値465円に接近している。調整が一巡したようだ。   11月20日の終値438円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。   日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ても26週移動平均線を回復した。強基調に回帰したようだ。3%台の高配当利回りなど指標面の割安感を見直して9月の年初来高値を試す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズ (JQS)の株価は、10月23日の直近安値408円から切り返し、11月19日には449円まで戻す場面があった。調整が一巡したようだ。3%台の高配当利回りなど指標面の割安感を見直し、9月25日の年初来高値465円を試す流れだろう。
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2014-11-21 09:00