日経平均終値は61円安、高値警戒感から後場にマイナス転換

 16日の日経平均株価終値は、61円53銭安の1万5747円20銭と反落。  前日NYダウが108ドル高と大幅反発、ドルが104円台半ばへと円安が進行したこともあり、寄り付きの日経平均は36円高と堅調なスタート。前場は1万5900円台まで上昇するなど堅調に推移した。  しかし、後場にはファーストリテイリング <9983> の下げ幅が拡大するなど、高値警戒感から利益確定売りが進んだことで、日経平均は午後1時過ぎにマイナス転換。午後2時30分前には1万5710円まで下落する場面も見られた。  個別では、今11月期最終減益予想を発表したノダ <7879> や、連日の急騰の反動安に見舞われた日東製網 <3524> などが急落。外資系証券が投資評価を引き下げた任天堂 <7974> も軟調となった。  一方、東証1部市場への指定替えを発表したシステムインテグレータ(SI) <3826> や、季節性インフルエンザワクチンの試験進展について開示したUMNファーマ <4585> がストップ高まで買われ、今11月期予想の利益拡大が材料視されたエスプール <2471> も一時ストップ高を付けた。  また、海外子会社設立を検討すると発表した池上通信機 <6771> が急騰したほか、取引時間中に今11月期予想を発表し好感された不二越 <6474> 、12月中間期の好決算が見込まれたペプチドリーム <4587> なども大きく買われた。  業種別では、ノンバンク、パルプ・紙、倉庫、不動産株などが弱い動きとなり、空運、金属製品、石油、鉄鉱株などが堅調となった。(編集担当:片岡利文)
16日の日経平均株価終値は、61円53銭安の1万5747円20銭と反落。
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2014-01-16 14:15