燃料電池自動車は普及するか? 「水素ステーション」が課題=中国メディア

トヨタ自動車がこのほど水素を燃料とする新型燃料電池車(FCV)「MIRAI」を発表したことについて、中国メディアの雷鋒網は19日、水素ステーションの数がFCV普及に向けての大きな障害になると論じた。
記事は、トヨタ側の発表として「MIRAI」の1回あたりの水素充填による走行距離が約650キロメートルに達すると紹介、しかも「充填にかかる時間はわずか3分だ」と指摘した。さらに、FCVは水素を燃料とするため化学反応で排出されるのは「水」だけと紹介したうえで、充電するまでにある程度の時間を要する電気自動車よりも優れていると論じた。
続けて、ホンダも17日に「FCVコンセプト」を発表したことを紹介したほか、アウディやBMWもFCVを開発中であることを指摘。一方で、「これだけ注目を集めているのに、FCVへの期待が高まらないのはなぜなのか」と主張した。
さらに、電気自動車がなかなか普及していない理由として、「充電インフラが整備されていないため、消費者が購入しようとしない」点を挙げ、FCVも同様に「水素の充填インフラの整備が課題になる」と指摘。
また、水素ステーションは建設コストが高いため、FCV普及に向けての大きな障害に成り得ると論じる一方、「今後は各自動車メーカーがFCVに注力することによって現状の問題は次々に解決されるだろう」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
トヨタ自動車がこのほど水素を燃料とする新型燃料電池車(FCV)「MIRAI」を発表したことについて、中国メディアの雷鋒網は19日、水素ステーションの数がFCV普及に向けての大きな障害になると論じた。(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
china,economic,japan
2014-11-21 09:30