燃料電池車のネックは開発製造コスト 「航続距離と燃料補給時間で優位性」と英通信社=中国メディア

 中国メディア・盖世汽車網は19日、ドイツの自動車部品メーカー「BOSCH(ボッシュ)」の幹部が「2025年までに燃料電池車が商業的に“実用レベル”に達する」と予測したとするロイター通信の報道を伝えた。  記事は、同社幹部が先日ベルリンで行われたイベントで「2025年までに、燃料電池はさらに産業化される。ほかの“ゼロ・エミッション技術”の代替案となりうる」コメントしたことを紹介した。  そのうえで燃料電池車について、電気自動車に比べて航続距離が約5倍、燃料(水素)補給時間も充電時間より短いというメリットを持つ一方、開発製造費用が高いことが普及を妨げるネックになっていると説明。世界の大手メーカーが燃料電池車の開発を進めており、トヨタは燃料電池コストの9割削減を目指しているとした。  そして、ボッシュの幹部が「25年においても燃料電池動力コストは電動動力コストの倍」と予測する一方で、航続距離の優位性から電気自動車に代わる製品として現実味を帯びてくるとの見解を示したことを伝えた。  将来の燃料電池車の販売価格は7万米ドル(約825万円)と高額になる見込みだが、専門家によるとこれでもメーカーの開発費用や水素ステーションの建設費用を補てんすることができないという。記事は、水素ステーションを1カ所設置するだけでも100万ドル(約1億1800万円)の費用が必要であると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(写真は盖世汽車網の19日付報道の画面キャプチャ)
中国メディア・盖世汽車網は19日、ドイツの自動車部品メーカー「BOSCH(ボッシュ)」の幹部が「2025年までに燃料電池車がビジネスとして“実用レベル”に達する」と予測したとするロイター通信の報道を伝えた。(写真は盖世汽車網の19日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-21 10:45