日経平均終値は56円高、日銀のETF買い観測で続伸

 21日の日経平均株価は、前日比56円65銭高の1万7357円51銭と続伸して取引を終えた。ドル・円が119円手前から急速に円高方向へ戻したことで売り優勢となり、15円14銭安の1万7285円72銭で取引を開始した。その後も下落を続け、麻生財務大臣の円安をけん制する発言もあって一時200円近くまで下げ幅を拡大した。  後場に入ると、ドル・円がやや円安方向に戻したことにくわえて、日銀によるETF買入れ観測が浮上したことで急速に上昇し、プラス圏に浮上。ただ、3連休前ということもあって利益確定売りが出やすく、買い進む動きは限定的となった。  個別株では、日本航空との提携交渉が伝わったスカイマーク <9204> や、医療システム開発のナノメディカルを子会社化するソフィアホールディングス <6942> などがストップ高。リコールをめぐる問題でアク抜けが意識されたタカタ <7312> も買われた。首都高の大規模改修が許可されたことを好感してOSJBホールディングス <5912> などの道路関連銘柄も堅調に推移した。  一方、公募増資による株式価値の希薄化が懸念されたカイオム・バイオサイエンス <4583> や、国内証券が投資判断を引き下げた飯田グループホールディングス <3291> が下落。連日の上昇で過熱感が意識されたサクサホールディングス <6675> も売られた。  業種別では、パルプ・紙、鉱業、石油石炭製品などの上昇が目立った。一方、卸売、繊維製品、非鉄金属などは下落した。(編集担当:松浦直角)
21日の日経平均株価は、前日比56円65銭高の1万7357円51銭と続伸して取引を終えた。
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2014-11-21 15:15