円安の「受け止め方」 中国人でも温度差あり=中国メディア

アベノミクスによって円安が進行していることについて、中国メディアの広州日報は「中国人にとって日本でのショッピングの魅力が高まっている」、「円安を利用して中国向けの代理購入ビジネスを手がける日本在住の中国人も増えている」などと伝えた。
記事は、20日の外為市場で円は一時、2007年以来の安値となる1ドル=118.96円まで下落したとし、「市場では円安傾向がさらに強まる可能性を指摘する声がある」と紹介。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の終了を決め、日銀が追加緩和を決定したことで円安が加速していると伝えた。
続けて、円安の影響によって日本では「iPhone 6」が値上がりしたと紹介するも、中国人をはじめとする外国人観光客にとっては旅行費用が低下したことになるためショッピングに訪れたいと考える人が増えていると紹介した。
また、円は対ドルだけでなく、対人民元でも下落しているとし、すでに今年はじめからは10%、13年11月時点に比べればも15%も下落したと紹介、日本で働く中国人が「一生懸命働いても、給料を中国に持ち帰ると1年前に比べて15%も少なくなってしまった。大損だ」と円安に不満を述べていることを伝えた。
続けて、同じく日本で働いているという中国人女性の声として、「日本では外国人観光客が明らかに増えている。特に韓国人、中国人が増えている」と伝えたほか、円安を利用して中国向けの代理購入ビジネスを手がける日本在住の中国人も増えていると紹介した。
また、日本で学ぶ留学生も円安による恩恵を受けているとし、東京に留学している息子を持つ中国人の親の話として「1年間の仕送りが13年に比べて1万元(約19万2700円)ほど少なくて済むようになった」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
アベノミクスによって円安が進行していることについて、中国メディアの広州日報は「中国人にとって日本でのショッピングの魅力が高まっている」、「円安を利用して中国向けの代理購入ビジネスを手がける日本在住の中国人も増えている」などと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-21 17:15