選挙で大きく動けず、「夢ある銘柄」中心に短期マネー主導の展開=犬丸正寛の相場展望
来週からの相場は、日米とも政局を横目で睨みながらの展開となりそうだ。とくに、日本のマーケットは、「師走相場」特有の回転の速い物色展開となりそうだ。
NYダウ及び日経平均とも高値圏で小幅往来の動きとなっている。日経平均でみれば、11月14日の1万7520円(場中)を高値として1万7000円台の滞留がほぼ9営業日となっている。去る10月17日の1万4529円をボトムに1ヶ月間で2991円、率で20.5%も急ピッチに上げたことから純相場感的には当然の一服、モミ合いといえる。
しかも、9月期の決算が終わり、好調銘柄の下値買いはできても材料出尽くし感で上値は買い難い。しかも、12月14日(日)投票の選挙である。自民・公明が勝利することは、まず間違いないとみられるが、勝ち方が相場に影響する。
総理は過半数に行かないと退陣すると会見で述べた。自民・公明の党としては270議席へ目標議席を上方修正している。こうした混乱ぶりは相場にとって上値を押さえる。結論は12月14日まで待たなくてはいけないが、途中、大手新聞等の予想観測記事も予想され相場の波乱要因となる可能性はありそうだ。アメリカでも中間選挙でオバマ民主党が破れ、国会運営につまずくとNYダウの波乱となることも予想される。NYダウ、日経平均とも短期間に大きく上昇した後だけに悪材料に敏感となっている点は注意しておく必要がある。
株式評論家の海老原紀雄氏によると今の相場は、(1)マザーズなどの夢のある銘柄を買う、(2)東証1部の業績向上の実力株を買う、(3)日計りで株価だけを買う、という3つの流れがあるという。
9月期決算が一巡し選挙ということを考えると、中長期マネーは「選挙結果」を待つスタンスだろう。このため、「師走相場」というこも加味すると短期マネーが中心で値動きの軽い「夢ある銘柄」が狙われる展開とみられる。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
来週からの相場は、日米とも政局を横目で睨みながらの展開となりそうだ。とくに、日本のマーケットは、「師走相場」特有の回転の速い物色展開となりそうだ。
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2014-11-22 07:45