韓国ゲーム業界が中国企業に危機感　　「このままでは市場の地位を譲ることに・・・」＝中国メディア

　中国メディア・環球網は２４日、韓国ゲーム開発者協会関係者が「ゲーム市場における韓国の地位は、中国に明け渡すことになるかもしれない」との見解を示したとする韓国メディア・中央日報の２２日付報道を伝えた。 　記事は、同協会のユン・ジュンヒ副会長が「韓国向けにゲームを発売して大金を儲けた中国企業が、そのお金を使ってわが国のゲーム企業を買収しようとしている」と発言したことを紹介。そして、買収が成功すれば「ゲーム市場における韓国の地位は、中国に譲ることになる。韓国がゲーム先進国だという話は、今後あと何年有効か分からない」と語ったとした。 　ユン副会長はまた、「中国資本が韓国のゲーム企業を手に入れようと企んでいる。中国のＩＴ企業を育てたのは韓国のゲームだ。彼らは成功したとたんに逆に韓国ゲーム企業を買収しようとしている。韓国のゲーム開発企業は収入の２０％しか得られないのだ」とも語った。 　記事はさらに、ユン副会長が「中国は５年前から韓国のゲーム開発者の引き抜きをしてきたが、今はさらに自国の弱点であるゲームアニメーションのデザイナーにまで食指を伸ばしている」と指摘したことを紹介。「技術のあとはアニメーションデザイン。プログラミングから企画まですべて輸出してしまうことになれば、ゲーム市場における韓国の地位を中国に譲ることになるだろう」と警戒感を示したことを伝えた。（編集担当：今関忠馬）（写真は環球網の２４日付報道の画面キャプチャ）