UMNファーマは5連騰、鳥インフルエンザの陽性反応続き関連株買いが増勢

  UMNファ-マ <4585> (東マ)は、90円高の3575円と5営業日続伸して始まっている。11月18日、19日と東京都江東区、宮城県栗原市で回収された野鳥の死骸から鳥インフルエンザの陽性反応が出たと報道されたことをキッカケに同社が開発している季節性組換えインフルエンザHAワクチン「MN-0502」への関連人気を高めて買い増勢となっている。今年9月18日払い込みのファイナンス実施で約33億円の資金を調達、岐阜工場で同ワクチンをはじめバイオ医薬品原薬の生産能力を増強していることや、積極的な中期経営計画を推進していることなども見直されている。 ■「UMN-0502」などの寄与で来期業績は黒字化を予想   同社は、米国バイオベンチャーのProtein Sciences Corporation社(PSC、コネチカット州)から技術導入して「UMN-0520」の開発を進めているが、同ワクチンは、従来の製造法が卵や単細胞を使ってウイルスを培養し、卵や細胞を殺さないようにウイルスの毒性を弱める必要があるのに対して、昆虫を使ってインフルエンザウイルスを培養する技術を確立、ワクチンを短期間に効率的に製造することを可能とした。この技術優位性からアステラス製薬 <4503> と提携、アステラス製薬が今年5月に厚生労働省に同ワクチンの製造販売承認を申請するとともに、同社も、生産拠点の岐阜工場を建設し、来2015年12月期からの収益計上を見込み、さらに国内市場での収益基盤の確立に加え、東アジア地域への原薬輸出体制の整備を進めている。   同社の中期経営計画では、この「UMN-0520」のほか、第一三共 <4568> と共同研究しているノロウイルスワクチン「UMN-2002」などバイオ医薬品の収益寄与で、来2015年12月期に売り上げが、66億6000万円~76億6300万円と今期予想比3.0倍~3.5倍と大きく伸び、利益も黒字化、最終年度の2017年12月期には、売り上げ108億3400万円~117億3500万円、経常利益18億4600万円~33億8400万円、純利益14億6100万円~26億1100万円と高成長することを目標としている。足元の今12月期業績も、第2四半期累計業績を「UMN-0502」の製造販売承認申請に伴うマイルストン・ペイメント収受などにより上方修正し、通期純利益を24億3600万円の赤字(前期は37億1700万円の赤字)と改善を見込んでいる。 ■上値を抑えていた25日線を上抜き年初来高値にキャッチアップ   株価は、今年9月の新株式発行(発行価格3360円)・株式売出しで3030円安値まで突っ込んだが、下げ過ぎとしてストップ高と切り返して3950円の戻り高値をつけ、再度の3000円台固めから鳥インフルエンザの感染拡大で上値抵抗線となってきた25日移動平均線を上抜いた。総選挙中の相場波乱も予想されるなか、バイオ関連株の逆行高人気を高め9月の戻り高値奪回から年初来高値4015円へキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
UMNファ-マ<4585>(東マ)は、90円高の3575円と5営業日続伸して始まっている。11月18日、19日と東京都江東区、宮城県栗原市で回収された野鳥の死骸から・・・。
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2014-11-25 12:15