インド高速鉄道 一部の建設計画で中国と共同か=印メディア

 香港メディアの大公報は25日、インドメディアの報道を引用し、インドが現在、約2兆ルピー(約3兆8100億円)を投じて高速鉄道の建設を計画しているデリーとチェンナイを結ぶ高速鉄道路線について「中国とインドが共同で建設する可能性がある」と伝えた。  記事は、デリーとチェンナイを結ぶ全長1754キロメートルの高速鉄道路線について、「インドは同路線を中国と共同で建設する見込み」と伝え、9月に中国の習近平国家主席がインドを訪問した際にインドの高速鉄道網整備への協力を表明し、中印両国が高速鉄道建設で協力を推進する旨の共同声明を発表したと紹介。さらに「デリーとチェンナイを結ぶ路線は中印両国の共同声明の着地点と見られる」などと伝えた。  報道によれば、デリーとチェンナイを結ぶ高速鉄道路線はインドのモディー首相が掲げる高速鉄道網の整備計画「ダイヤモンド四角形プロジェクト」のうちの1路線で、完成すれば世界で2番目に総延長の長い路線になる見込みだ。  記事は、インドメディアの報道を引用し、インドは鉄道関係者を中国に派遣して技能を学ばせると伝え、デリーとチェンナイを結ぶ路線の共同研究は2015年からスタートする見込みだと報じた。すでに中国では高速鉄道関連株が上昇するなどの影響が見られるという。  続けて、インドが日本とも高速鉄道建設について協議を行っており、共同調査を行うことで一致したことを挙げ、さらに「安倍首相は高品質と安全性を売りに、インドに新幹線を猛烈に売り込んだ」とする一方、中国工程院の王梦恕氏の発言として「日本との協議は現時点で実質的な進展はない」と主張した。(編集担当:村山健二)(写真は大公報の25日付報道の画面キャプチャ)
香港メディアの大公報は25日、インドメディアの報道を引用し、インドが現在、約2兆ルピー(約3兆8100億円)を投じて高速鉄道の建設を計画しているデリーとチェンナイを結ぶ高速鉄道路線について「中国とインドが共同で建設する可能性がある」と伝えた。(写真は大公報の25日付報道の画面キャプチャ)
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2014-11-25 13:45