トーソーは今期営業減益を織り込み下期以降の収益改善期待で反発局面

  カーテンレールやブラインド類のトーソー <5956> (東2)の株価は、10月高値530円から反落して11月5日に469円まで調整した。10月31日の今期(15年3月期)減額修正も影響したようだ。ただし11月5日の直近安値から切り返しの動きを強めている。今期の営業減益見通しを織り込んで下期以降の収益改善を期待する動きのようだ。調整が一巡して反発局面だろう。低PBRも支援材料だ。   カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなど介護用品事業も展開している。中期戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅分野の大型案件獲得、海外での大型案件獲得、インドネシア生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大などを掲げている。   今期(15年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の108億48百万円、営業利益が同9.7%減の2億34百万円、経常利益が同7.9%減の2億23百万円、そして純利益が同94.0%減の6百万円だった。消費増税前駆け込み需要の反動減の影響などで減収減益だった。純利益は厚生年金基金の特例解散に伴う特別損失計上(9月24日公表)も影響した。   通期の連結業績見通しについて10月31日に減額修正した。前回予想(5月8日公表)に対して売上高は17億円減額して前期比4.7%減の228億円、営業利益は5億10百万円減額して同38.0%減の6億40百万円、経常利益は4億80百万円減額して同38.6%減の6億20百万円、純利益は3億40百万円減額して同30.5%増の2億60百万円とした。配当予想は前回予想(5月8日公表)を据え置いて前期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)としている。   消費増税の影響が長期化しているため売上高、利益とも減額修正した。ただし営業強化や高付加価値製品の拡販に加えて、製造コストおよび配送コストの上昇に対応して、インテリアブラインドおよび関連製品について12月15日受注分から製品価格改定を実施するため、値上げ浸透による収益改善が期待される。   株主優待は毎年3月31日現在の株主に対して実施し、1単元(100株)以上所有株主に対して1000円相当の優待品、10単元(1000株)以上所有株主に対して3000円相当の優待品を贈呈する。また環境保全活動の一環としてインドネシア共和国における「植林活動への寄付」も設けている。   株価の動きを見ると、10月1日高値530円から反落して10月17日に472円、そして11月5日に469円まで調整した。10月31日の今期減額修正も影響したようだ。ただし11月5日の直近安値から切り返しの動きを強めている。今期の営業減益見通しを織り込んで下期以降の収益改善を期待する動きのようだ。   11月25日の終値491円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円92銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS975円99銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。調整が一巡して反発局面だろう。低PBRも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーテンレールやブラインド類のトーソー<5956>(東2)の株価は、10月高値530円から反落して11月5日に469円まで調整した。
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2014-11-26 09:15