日系車が息を吹き返した!? 中国市場でコストパフォーマンス発揮=香港メディア

香港メディアの鳳凰網は24日、中国の10月における自動車市場において日系車の販売に回復の兆しが見られたと伝え、その理由について考察する記事を掲載した。
記事は日産のシルフィの10月単月の販売台数が前月比40%増の3万台を超え、乗用車市場において販売台数が2位になったと紹介。シルフィの販売台数が月間3万台を超えたのは今回が初めてで、シルフィの中国での過去最高記録となったと伝えた。
続けて、日産のエクストレイル(X-TRAIL)もモデルチェンジを機に販売台数が一気に伸びたと紹介、「13年は月間平均販売台数が1500台ほどだったエクストレイルは14年上半期にモデルチェンジを経て、販売台数で天地がひっくり返るほどの変化を遂げた」と伝えた。
さらに、シルフィやエクストレイルの販売が好調であることを背景に、日産の市場シェアは増加傾向にあると伝えたほか、「日産の好調ぶりばかりが目立つが、トヨタやホンダ、マツダなど日系自動車メーカー全体として販売が回復傾向にある」と指摘した。
これまで日車メーカーは日中関係に翻弄され、中国の消費者も不要な摩擦を避けるために日系車の購入を避けてきたと紹介。日系車がシェアを失った分、ドイツ系メーカーがシェアを伸ばし、日系車は14年2月に13.4%までシェアを落とし、ドイツ系は23.4%まで伸ばしたと伝えた。
一方、「ここ数カ月は日系車の販売に回復の兆しがある」とし、10月の日系車のシェアは16.4%まで上昇し、ドイツ系は18.9%まで低下したと紹介した。さらに日系車の販売が回復傾向である理由について、「モデルチェンジや新モデルの投入ペースを上げているため」と指摘、日産やホンダ、トヨタ、マツダなどが相次いで新モデル車を中国市場に投入していることを伝えた。
さらに、日系車が他社に比べて競争力のある価格を打ち出していることも販売が回復につながっていると指摘。日系自動車メーカーが価格を引き下げたことで中国人消費者が重視するコストパフォーマンスが向上したと伝え、カローラなどの日系車は販売台数を大きく伸ばしていると紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は鳳凰網の24日付報道の画面キャプチャ)
香港メディアの鳳凰網は24日、中国の10月における自動車市場において日系車の販売に回復の兆しが見られると伝え、その理由について考察する記事を掲載した。(写真は鳳凰網の24日付報道の画面キャプチャ)
china,economic,japan
2014-11-26 10:30