みんなのウェディングはもみ合いも新経営体制決定を先取りしてなお下げ過ぎ訂正余地
みんなのウェディング <3685> (東マ)は、7円高の1103円と4営業日続伸して寄り付いたあと、16円安と下ぶれるなど前日終値を挟みもみ合いを続けている。今年11月18日につけた上場来安値970円から175円の底上げをして目先の利益を確定する売り物が交錯している。ただ同社株は、11月14日に前2014年9月期決算の開示に合わせて、前期第4四半期に実在性に疑義のある売り上げ計上が判明したことと飯尾慶介社長の辞任を発表、株価は、ストップ安して最安値まで突っ込んだが、12月25日に開催予定の定時株主総会に向け新経営体制が決定、未定としていた今期予想業績も開示することになっており、先取りしてなお下げ過ぎ訂正が想定される。テクニカル的にも、今年3月のIPO(新規株式公開)時の公開価格2800円から底打ち示唆のメドとされる「半値・八掛け・2割安」目前まで調整したことから底値買い思惑も強めよう。
■実在性疑義の売り上げ計上は1件にとどまり前期業績は連続過去最高
実在性に疑義のある売り上げは、Brideal事業本部の従業員が親族ウエディングの施行として計上した1200万円で、社外取締役や監査役会による社内調査では施行は行われておらず、同社社長と担当取締役とが担当者に指示して計上し、この売り上げは、社長の個人資金から拠出したことが判明した。この責任を取って飯尾社長は、定時株主総会で正式に辞任する。実在性に疑義のある売り上げ計上は、これ以外は認められなかったとした。
このため、前9月期業績は、売り上げ15億400万円(前々期比48.7%増)、経常利益2億9200万円(同66.1%増)、純利益1億8300万円(同66.6%増)で着地し、今年9月の下方修正値を下ぶれたが、純利益は、前期に続く過去最高更新となった。今9月期業績は、定時株主総会の議案が決定する11月下旬に新経営体制が決定されるあとに新経営陣により予想を開示する方針である。
■底打ち示唆の「半値・八掛け・2割引」水準から今期予想業績を先取りへ
株価は、今年3月に公開価格2800円でIPOされ3560円で初値をつけて上場来高値3675円まで買い進まれ、前期業績の下方修正で1106円と売られ、25日移動平均線水準で下値固めを続け、実在性のない売り上げ計上判明で最安値まで突っ込んだ。同最安値は、公開価格に対して「半値・八掛け・2割引」とする底打ち示唆のテクニカル水準目前となっており、底上げ期待を高めている。株主総会後の新経営陣による今期予想業績の開示も先取り一段の底上げにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
みんなのウェディング<3685>(東マ)は、7円高の1103円と4営業日続伸して寄り付いたあと、16円安と下ぶれるなど前日終値を挟みもみ合いを続けている。
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2014-11-27 10:30