韓国は「飛行機後進国」 国産旅客機時代に取り残される現状=中国メディア

韓国メディア・中央日報は26日、ジェット旅客機「ARJ」を開発、量産化に取り組む中国が国産旅客機時代に入ったのに対して、韓国は依然として“飛行機後進国”であると報じた。中国メディア・参考消息が中国国内向けに伝えた。
中央日報の記事は、中国初の国産小型ジェット機ARJ第1号が四川省の成都航空で営業運航に起用される予定であると紹介。中国国内の地方航空会社も相次いで購入をはじめており、ARJの注文はすでに300機にのぼるとし、急増するLCC企業によるニーズも「ARJ普及の追い風になっている」と解説した。
そのうえで、日中両国が“国産機時代”の扉を開いたのに対して、韓国は依然として飛行機後進国であり、航空産業規模が1876億米ドル(約22兆円)と米国の1%に過ぎないとした。そして、韓国航空業界に携わる専門家が「1995年に旅客機生産計画をスタートさせたが、組み立て場所からエンジンの形式に至るまで政府当局内部で意見がまとまらず、今になっても何の進展もない」と自国の現状について説明したこと、別の専門家も「時間の経過とともに技術的な差が開き、自国の独自開発はますます困難になる」と語ったことを伝えた。
専門家はまた、1997年の通貨危機発生時に大宇重工業、サムスン航空、現代宇宙航空の飛行機製造部門をそれぞれ切り離して合併させ、政府経営の韓国航空宇宙産業(KAI)へ改組したことも、飛行機開発を遅らせた原因であると指摘。これにより、同国内に民間航空機の研究開発に従事する民間企業が失われてしまったとした。
記事は最後に、韓国が宇宙航空開発につまずいているあいだに日本は技術力を高め続け、ロケット発射技術でも世界レベルに到達したと伝えた。そして、2012年5月に韓国が「アリラン3号」を打ち上げた際に使ったロケットが、日本の三菱重工産「H2A」ロケットだったことを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディア・中央日報は26日、ジェット機ARJを開発、量産化に取り組む中国が国産旅客機時代に入ったのに対して、韓国は依然として飛行機後進国であると報じた。中国メディア・参考消息が中国国内向けに伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-11-27 12:45