自動車市場における「4つのトレンド」 広州モーターショーで=中国メディア

中国メディア・南方都市報は27日、20日から29日まで行われている広州モーターショーで見られた4つの傾向について紹介する記事を掲載した。
記事は1点目として、「IoV(Internet of Vehicles:自動車のインターネット)」がショーの隠れた主役の1つになっているとし、多くの企業がその「スマート化計画」でしのぎを削っていると伝えた。その例として、上海GMが「車載情報サービス」、「モバイルエンターテインメント」、「スマートドライビング」を3大ポイントとして将来の戦略を立てていること、BYDもクラウドサービスを利用したIoVやスマート化された運転システム、安全システムなどの「スマート戦略」を立てていると紹介した。
2点目には、「かつては立ち行かないとされていたものの、再び脚光を浴び始めた」として自動車の電子商取引を挙げた。そして、広州自動車が電子商取引の場を利用して購入、アフターサービス、保険、中古車、リースなどを提供することなどを盛り込んだ戦略を打ち出したほか、広汽ホンダ、広汽トヨタなどが電子商取引モデルを実施していると紹介した。
3点目は、新エネルギー自動車だ。BMWがハイブリッド車やプラグインハイブリッド車を発表し、奇瑞などの国産ブランドも電気自動車を展示したことを紹介。さらに、ルノーも4種類の電気自動車を登場させたと伝えた。また、ショー開催期間中に中国政府・科学技術部の万鋼部長が新エネルギー自動車を訪れたことを紹介し、「このシグナルが、メーカーやディーラーの自信を深めさせたことは確実だ」とした。
最後の4点目では、多目的スポーツ車(SUV)に注目した。今年も各メーカーがSUVの新車を続々と発表しており、国外メーカーに続いて国産メーカーもSUVのラインナップを強化していると評した。一方、業界関係者からは今後都市部の若年層の消費ニーズが掘り起こされることで、小型SUVの需要が大型、中型SUVを抜いて主流になるといった予測が出ていることも紹介した。
また、各社が発表したSUVのカラーでは依然として白が多いものの、赤やブルー系も増えたと紹介。ここからも若者の購買層に対する意識がうかがえると分析した。さらに、スポーティーなデザインがトレンドとなっており、従来よりも若々しく垢抜けたイメージが強調されているとした。(編集担当:今関忠馬)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国メディア・南方都市報は27日、20日から29日まで行われている広州モーターショーで見られた4つの傾向について紹介する記事を掲載した。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-11-27 15:00