インドが中国の高速鉄道を拒絶する理由はない?=中国メディア

中国メディアの環球網は27日、インドのニューデリーとチェンナイを結ぶ全長1750キロメートルの高速鉄道について、「中国とインドが共同調査を行うことで合意する見込み」と伝え、その根拠としてインドの鉄道省関係者の発言を引用し、「中国の鉄道部門の代表団がインドで協議を行った」と紹介した。
記事は、ニューデリーとチェンナイを結ぶ路線はインドの高速鉄道網整備計画「ダイヤモンド四角形プロジェクト」を構成する1路線であることを紹介したうえで、「ダイヤモンド四角形プロジェクト」では首都ニューデリーとムンバイ、コルカタ、チェンナイというインドの主要都市を高速鉄道で結ぶ計画だと紹介した。
続けて、インドの現在の鉄道インフラは「英国の植民地時代に建設された鉄道を簡素に改良したもの」と指摘し、インフラとしては「立ち遅れており、高速化は難しい」と論じたほか、老朽化も進んでいることを伝えた。
また記事は、中国とインドが高速鉄道建設の協力で合意する見込みであることは「インド各界で歓迎の声があがっている」とし、インドのメディアが「中国は10年ほどで世界最長の高速鉄道網を整備し、鉄道建設において豊富な経験を有する」などと報じたことを紹介した。
さらに、インドでは安全保障の観点から中国高速鉄道を導入することに反対する意見も存在するとしながらも、インドのシンクタンクの関係者の発言として、「インドのモディー首相は現在、改革の重点を経済に置いており、中国のコストパフォーマンスの高い高速鉄道を拒絶する理由はない」と論じた。
また記事は、中印が高速鉄道の建設協力で合意する見込みだと報じられたことについて、日本のメディアが「日本の新幹線輸出に大きな影響をもたらす」と懸念を示したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)petervick167/123RF.COM)
中国メディアの環球網は27日、インドのニューデリーとチェンナイを結ぶ全長1750キロメートルの高速鉄道について、「中国とインドが共同調査を行うことで合意する見込み」と伝え、その根拠としてインドの鉄道省関係の発言を引用し、「中国の鉄道部門の代表団がインドで協議を行った」と紹介した。(イメージ写真提供:(C)petervick167/123RF.COM)
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2014-11-28 09:45