原油下落で株価に明暗、ANAやJALは揃って年初来高値

 原油価格の下落で株価の明暗が分かれた。OPEC(石油輸出国機構)の減産見送りで需給緩和の見方が強まり、主要指標であるNYマーカンタイル取引所のWTI原油先物は、27日に一時1バレル=60円台まで下落した。  燃油コストの押し下げ効果が意識されたANAホールディングス <9202> や日本航空(JAL) <9201> は、揃って11月下旬の年初来高値を更新。午前の高値は、ANAが前日比21.60円高(7.94%高)の293.7円、JALが同220円高(6.64%高)の3535円となった。  海運では川崎汽船 <9107> 、ゴム製品ではブリヂストン <5108> などが年初来高値を更新している。  一方、エネルギー価格下落が業績を下押しする鉱業や石油石炭製品の一角が下落。国際石油開発帝石 <1605> は同89円安(6.62%安)の1261.50円、出光興産 <5019> は52円安(2.52%安)の2012円まで売られる場面があった。  東証33業種でも値上り率では空運、海運、値下がり率では鉱業、石油石炭製品など、エネルギー価格が業績へ強く影響する業種が上位に並んだ。(編集担当:松浦直角)
原油価格の下落で株価の明暗が分かれた。
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2014-11-28 12:00