太陽誘電はスマホ向け好調で、今期は増額が有力

  太陽誘電 <6976> は11月25日に1409円の高値を示現するなど、強い基調を保っている。今2015年3月期中間決算の営業利益は25億円から24億6800万円(前期71億9600万円)に減額された。営業利益は2012年3月期まで4期連続の純損失計上が続くなど、業績低迷が長引き、通常なら減額が株価に響くのだが、今回は逆に悪材料出尽くしで反応している。   証券会社もレ-ティング引き上げに進むなど、評価は今までとは違ってきた。足元の受注はスマートフォン・タブレット端末向けに好調に推移している。今後の利益改善に合わせ株価は新展開を疾走する可能性が強くなってきた。   同社は主力のコンデンサは小型大容量タイプに強みを持つ。小型大容量タイプの世界シェアでは2位グループに位置している。そのコンデンサの受注は、今期第2四半期に2四半期ぶりに増加に転じた。アップル社製品向けに採用部品が多数決まった効果や、レノボなど中華圏メーカーからの受注も増え、サムスン電子向けの不調を吸収した。   先行きの趨勢を示すとされるBBレシオ(受注÷販売)は3四半期連続で1倍を上回っている。前年同期比で受注及び販売も増加に転じ、力強さが戻ってきた。デジタルAV向けの需要は依然として力強さがないものの、部品点数が多いスマートフォン・タブレット端末向けの拡大が牽引役だ。自動車向けや産業向けも徐々に数量を増やしている。   このため、今期の営業利益は130億円(前年同期比24%増)への増額が有力とアナリス筋は見ている。高値もみを抜け出す場面が見られそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
太陽誘電<6976>(東1)は11月25日に1409円の高値を示現するなど、強い基調を保っている。
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2014-11-28 13:00