トレジャー・ファクトリーは自律調整が一巡して10月高値に接近、中期成長力を評価する流れに変化なし
リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー <3093> (東マ)の株価は、自律調整が一巡して昨年10月高値に接近している。中期成長力を評価する流れに変化はなく、高値を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。
関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。関西圏への出店も開始して13年5月に総合業態の関西1号店・神戸新長田店、13年10月に服飾業態の関西1号店・尼崎店がオープンした。また13年11月には新業態の古着アウトレット1号店・ユーズレット久喜店がオープンした。13年12月末時点の店舗数は直営総合業態47店舗、直営服飾業態21店舗、新業態の古着アウトレット1店舗、FC総合業態4店舗の合計73店舗である。
1月14日発表の今期(14年2月期)第3四半期累計(3月~11月)業績(非連結)は前年同期比13.6%増収、同8.2%営業増益、同9.5%経常増益、同9.4%最終増益だった。既存店は同3.3%増収、新規出店は7店舗だった。商品別には衣料・服飾雑貨が同15.2%増収、電化製品が同14.6%増収、家具が同14.5%増収と好調だった。大型家電・家具の仕入増加に伴う運送コスト増加なども影響して、既存店売上総利益率は低下したが、増収効果で吸収した。
通期の見通しについては前回予想を据え置いて、売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店は10店舗の計画である。第3四半期累計の進捗率は、売上高が72.3%、営業利益が79.9%、経常利益が80.8%、純利益が83.5%と高水準であり、足元の月次売上も好調に推移している。通期増額の可能性があるだろう。
1月10日発表の月次売上(直営店の店舗売上、前年比速報値)を見ると、13年12月は全店118.5%、既存店108.4%だった。衣料・服飾雑貨、生活家電、AV家電、家具などが好調に推移した。既存店伸び率は11月の108.1%を上回り、今期最も高い伸び率だった。
リユース市場は拡大基調であり、中期成長に向けて出店エリア拡大と新規出店加速、業態の多様化、家具・家電の出張買い取り強化、Web経由の販売・買い取り強化、新規事業(10年10月開始のブランドバッグ&ファッションレンタル事業)などの成長戦略を推進している。多店舗展開に向けて13年6月に物流センターを拡張移転した効果も寄与して、中期的に収益拡大基調だろう。
なお1月14日に、今期の株主優待としてオリジナルクオカードとともに贈呈する「トレジャーチケット」プレゼント抽選券「トレジャーロト」の賞品について、1等(5名)がJCBギフトカード3万円分、2等(15名)が食事券ジェフグルメカード1万円分、3等(30名)がクオカード3000円分に決定したと発表した。
株価の動きを見ると、昨年10月高値1785円から反落したが、調整が一巡して足元では水準切り上げの動きを強めている。1月10日には1744円まで上伸して10月高値に接近した。今期好業績や中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。
1月16日の終値1711円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS135円85銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想年間18円で算出)は1.1%近辺、そして実績PBR(前期実績BPS745円53銭で算出)は2.3倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、強基調に変化はないだろう。10月高値は射程圏であり、これを突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)の株価は、自律調整が一巡して昨年10月高値に接近している。中期成長力を評価する流れに変化はなく、高値を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。
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2014-01-17 09:30