クレスコは高値更新して堅調推移、好業績を評価する流れに変化なく上値追い
受託ソフトウェア開発のクレスコ <4674> の株価は高値を更新して堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績を評価する流れに変化なく上値追いの展開だろう。なお2月7日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。
ソフトウェア開発(ビジネス系)事業を主力として、組込型ソフトウェア開発事業、その他事業(商品・製品販売など)を展開し、収益力向上に向けてERPコンサルティング、オンラインストレージサービス、クラウド関連サービスを強化している。なお13年12月には経営基盤強化に向けて代表取締役を2名体制とすることを発表した。
得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンスやM&Aを積極活用して、グループ子会社の再編にも取り組む方針だ。13年4月にソリューション事業のクリエイティブジャパンを子会社化し、企業コンサルティング事業のエル・ティー・エスを持分法適用会社化した。13年9月には三谷産業 <8285> とクラウドサービス事業で協業体制を構築した。13年12月には、インターネットコミュニケーションサービス事業を展開する連結子会社クレスコ・コミュニケーションズの株式を、同社の代表取締役に譲渡すると発表した。
今期連結業績見通しは売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。ソフトウェア開発事業は金融関連やクラウド関連、組込型ソフトウェア開発事業は情報家電関連が好調である。クリエイティブジャパンの新規連結も寄与して好業績が期待される。
なお13年11月25日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限40万株、取得価額総額の上限3億4百万円、取得期間13年11月26日~14年5月30日)については、13年12月31日時点で累計取得株式総数3万株、取得価額総額2717万8700円となった。
株価の動きを見ると、11月25日の自己株式取得発表を好感して昨年5月高値894円を一気に突破し、12月9日には1045円まで急伸した。その後一旦は上げ一服の展開となったが、1月6日に1025円まで上伸して12月高値に接近するなど高値圏で推移している。好業績を評価する流れに変化はないようだ。
1月16日の終値980円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先の過熱感が解消した。週足チャートで見るとモミ合いから上放れて強基調に転換している。13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。自律調整を挟みながら上値追いの流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
受託ソフトウェア開発のクレスコ<4674>(東1)の株価は高値を更新して堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績を評価する流れに変化なく上値追いの展開だろう。なお2月7日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。
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2014-01-17 09:30