全国メーンバンク調査(2014年)=帝国データバンク

 メガのシェア減少、地銀シフト鮮明に  ~地銀再編で勢力図に変化も~  はじめに  11月10日、九州の有力地銀である肥後銀行と鹿児島銀行が、統合に向け交渉していることを正式発表。その4日後には、地銀トップの横浜銀行と、都内に本店を置く東日本銀行が経営統合検討を発表するなど、ここに来て各地で「地銀再編」の機運が高まっている。中小企業からも、資金調達先である金融機関の再編には高い関心が寄せられている。事業承継・廃業支援など政府による「新陳代謝」促進も活発化するなか、各社のメーンバンクとの関係性は、極めて重要な時期に来ている。  帝国データバンクは、2014年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業(145万社)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。  なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。同調査は2013年11月に続き6回目。  ・本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した  調査結果  1.全国トップは、「三菱東京UFJ銀行」の10万3001社(シェア7.11%、前年比マイナス0.08pt)、以下「三井住友銀行」7万9376社(同5.48%、マイナス0.06pt)、「みずほ銀行」の6万2812社(同4.33%、マイナス0.02pt)と続いた  2.業態別では、「都市銀行」がシェア20.14%(前年比マイナス0.15pt)で調査開始以降5年連続の減少。同じく「信用金庫」「信用組合」も5年連続でシェアが減少している。一方、最大のシェアを占める「地方銀行」は38.92%(同+0.02pt)で5年連続の増加となった  3.地域別では、「北陸銀行」を除く全地域のトップ行が地域シェア減少。九州では「肥後銀行」「鹿児島銀行」がともにシェアを伸ばした(情報提供:帝国データバンク)
11月10日、九州の有力地銀である肥後銀行と鹿児島銀行が、統合に向け交渉していることを正式発表。その4日後には、地銀トップの横浜銀行と、都内に本店を置く東日本銀行が経営統合検討を発表するなど、ここに来て各地で「地銀再編」の機運が高まっている。中小企業からも、資金調達先である金融機関の再編には高い関心が寄せられている。事業承継・廃業支援など政府による「新陳代謝」促進も活発化するなか、各社のメーンバンクとの関係性は、極めて重要な時期に来ている。
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2014-11-28 18:45