ネットワークバリューコンポネンツは目先乱高下だが上昇トレンド継続して11月高値を試す

  ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ <3394> (東マ)の株価は、急伸した11月13日の高値8500円から反落したが、11月21日の4755円から切り返しの動きを強めている。11月27日売買分から信用取引に関する臨時措置が解除されたことも材料視されているようだ。目先的には乱高下の可能性だが、上昇トレンドを継続して11月14日の高値8500円を目指す展開だろう。   情報通信ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業(ネットワークソリューション事業およびネットワークサービス事業)を展開している。クラウド関連、モバイル関連、セキュリティ関連、サービス関連などを重点分野として海外の先端技術を開拓し、国内を代表するIT先進企業へ最適なソリューションとして提供する。ライセンス収入や保守・運用収入などの売上構成比が高く、ストック型の収益構造であることも特徴だ。   13年8月米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月カナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約、14年1月モバイル用作業報告書自動作成アプリを提供するG-Smart社(東京都台東区)と販売代理店契約、そして14年9月には米スレットストップ社のリアルタイムIPおよびドメインレピュテーションサービスに係る国内販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略では13年5月に新日鉄住金ソリューションズ <2327> と資本・業務提携している。   中期成長に向けて先端的ネットワーク関連商品の投入、パートナー企業との協業推進などでプロジェクト単位での受注拡大を目指している。14年7月には米Aruba社の無線LANシステムをカフェ・カンパニーの「WIRED CAFE」を中心とする42店舗に導入・設置した。10月にはNVCテレビ会議クラウドサービスをエフ・エー・テクノに導入した。また企業内セキュリティ対策チームをバックアップするNVCプライベートSOC運用支援サービスの提供を開始している。   今期(14年12月期)の連結業績見通しについては11月13日に修正を発表した。前回予想(2月13日公表)に対して売上高は1億85百万円増額して前期比14.6%増の28億64百万円、営業利益は3百万円増額して同47.1%減の30百万円、経常利益は据え置いて同54.7%減の16百万円、純利益は据え置いて66百万円(前期は1億02百万円の赤字)としている。   売上高については、子会社イノコスが不振だが、単体ベースで無線LAN関連やセキュリティ関連の大型案件が寄与し、自社サービスである監視サービスも堅調に推移する。利益面では、単体ベースでは売上高の増加に伴って前回予想を大幅に上回るが、子会社イノコスの利益が想定以上に落ち込むため、連結ベースでは概ね前回予想と同水準の見込みとしている。なお純利益は前期計上した貸倒引当繰入額や子会社イノコス株式評価損の一巡、投資有価証券売却益も寄与して黒字化見込みだ。   第3四半期累計(1月~9月)はセキュリティ関連の大型案件なども寄与して前年同期比24.0%増収、同93.9%営業増益、同2.1倍経常増益となり、純利益は黒字化した。通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.9%、営業利益が240.0%、経常利益が343.8%、純利益が87.9%で、営業利益と経常利益は大幅に超過達成している。また投資有価証券売却益については9月の28百万円に続いて、10月には36百万円の計上を発表している。通期業績見通しは再増額の可能性があるだろう。来期(15年12月期)も子会社イノコスの収益改善が課題だが、単体ベースの好調が牽引して増収増益が期待される。   株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、急伸した11月13日の高値8500円から反落したが、11月21日の4755円から切り返しの動きを強めている。11月27日売買分から信用取引に関する臨時措置が解除されたことも材料視されているようだ。   11月28日の終値5750円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円54銭で算出)は82倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS219円91銭で算出)は26倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。目先的には乱高下の可能性だが、11月14日の高値8500円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は、急伸した11月13日の高値8500円から反落したが、11月21日の4755円から切り返しの動きを強めている。
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2014-12-01 09:15