今週の為替相場見通し(2014年12月1日-)=為替王

 先週の為替相場は、週末にNY市場終値ベースとしては、またもや円安値を更新。1ドル=118円台後半の水準に達しています。10月末から続いていた円安トレンドの勢いはだいぶ弱まってることが確認された先週は、そろそろトレンドが円高方向に転換するのではないかと注目しました。結果的に、サポートラインを堅守し(一時的にはサポート帯を割り込む場面はあったのですが終値ベースでは死守)、トレンド転換には至りませんでした。引き続き、円安トレンドが継続中との認識になります。  さてこうなりますと、何度か言及しておりました「最後の円安方向への吹き上げが生じる可能性」が注目されます。円安目処を大雑把に言いますと、1ドル=120円前後。もう少し細かく言いますと、第一に119円台後半。最大で121円台。そのあたりへの吹き上げが生じて、この12月に円安が極まるシナリオが想定されます。  米ドル円の円安が極まった場合、他の通貨もまだ円安に進むことが考えられます。ユーロ円もすでに円安の勢いが止まったかに見えましたが、先週末にしぶとくまた円安方向へ動いてきました。米ドル円と同じように極まった場合の目処を算出しますと、第一に11月の高値圏近辺(148円台後半あたり)、そして最大では従来どおり、1ユーロ=150円の大台到達が視野に入ってくると考えます。  一方、ユーロドル相場については、今年は大幅に下落した後の年初来安値圏(1.23台~1.25台)での保ち合いが続いています。先週末時点で1.24台半ばと、ちょうど保ち合いの中央近くに位置しており、どちらに動き出すか予断を許しませんが、この保ち合いをどちらに抜け出すかにより、次の局面が大きく変わってくることになりそうです。  明日、豪州の政策金利発表が予定されています。今回も過去最低の2.50%のまま変更なしと考えてよさそうです。(執筆者:為替王)
先週の為替相場は、週末にNY市場終値ベースとしては、またもや円安値を更新。1ドル=118円台後半の水準に達しています。10月末から続いていた円安トレンドの勢いはだいぶ弱まってることが確認された先週は、そろそろトレンドが円高方向に転換するのではないかと注目しました。
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2014-12-01 09:45