中国人を知る為の「友達は宝物以上、他人はゴミ以下」という感覚

「中国人は嘘つき」、「中国人は人を騙(だま)す事しか考えていない」――。日本人に中国人に関する印象を問えば、9割方このような回答が返ってくるのではないでしょうか? 筆者はこの回答に対して、「間違ってはいないけれども、あってもいない」という考え方を持ちます。
中国人、確かに嘘(うそ)をつきます。しかも平気で。ですが、それは嘘をつかれる人間(たとえば私たち日本人)が彼らに本当の友達(中国語で朋友 ポンヨウ)だと思われていないという事も一因になっている事は覚えておかれると良いかと思います。
中国人の一般的な人間関係に関する感覚は、「家族と友達は宝物、それ以外の他人(ビジネス関係も)はゴミ以下」という感覚です。日本人も他人には冷たいですし、ビジネスの人間関係に関しては冷徹な部分があります。それでも、たとえ他人であっても、若干の愛情を注ぎ込む事はありますし、これがビジネスともなれば、結構な愛情を注ぎ込む事は結構あるはずです。少なくとも「ゴミ以下」という考え方は持たないはずです。
ですが、歴史上何度も国家の支配層が入れ替わり、その度に財産を没収されたり、ひどい混乱に落とし込められた経験を持つ彼らからすれば、他人を信用したり愛情を持ったりしてもそれは無意味な事なのです。
「家族や友達以外は信用するよ。だけど、また支配層が変われば、他人なんて自分に何をしてくれるかわからないじゃん。だったら人間関係なんて構築しても時間と労力の無駄だろう?」
DNAレベルまでこのような感覚が植えつけられているというと少々大げさですが、それに近い感覚を持ち合わせているという事は、中国人を理解する上では重要なファクターになります。
「友達」になれば、日本人同士では考えられないような濃厚な人間関係を提供してくれる彼ら中国人。日本人には理解しがたい感覚かもしれませんが、このような特性を彼らが持っている事を頭の片隅にでも置いておけば、少しは騙されにくくなるかも知れません。(執筆者:高橋 亮 提供:中国ビジネスヘッドライン)
「中国人は嘘つき」、「中国人は人を騙す事しか考えていない」日本人に中国人に関する印象と問うならば、9割方このような回答が返ってくるのではないでしょうか? 筆者はこの回答に対して、「間違ってはいないけれども、あってもいない」という考え方を持ちます。
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2014-12-01 09:45