【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】原油価格下落でガソリン3ドル割りアメリカの年末商戦に大きい効果
OPECの減産見送りでNY原油は先週末1バレル66ドル15セントと前日比7ドル54セントの大幅安となり、米国のガソリン価格も1ガロン2ドル70セント台に値下がりした。3ドル台を大きく割り込んだことで、米国の年末商戦(1年で最も個人消費が活発になる)は期待できよう。ガソリンの下落は減税と同様な効果があるだけに、FRBは消費動向を見極めながら緩和策の出口を模索していくものと見られる。
現状ではコア・インフレ率が1.5%と2%を割り込んでいるところから利上げを急ぐとは考え難く、米10年国債の金利も先週末2.172%とむしろ低下している。
原油価格の下落を映し、資源国通貨(ブラジルレアルやカナダドル等)が軟調に推移する反面、ドルはジリ高となり、緩やかな円安トレンドが継続している。原油安は10月の全国消費者物価指数にも影響し、コアCPIは前年同月比0.9%の伸びにとどまったが、国内景気にはプラスと捉えたい。(証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
OPECの減産見送りでNY原油は先週末1バレル66ドル15セントと前日比7ドル54セントの大幅安となり、米国のガソリン価格も1ガロン2ドル70セント台に値下がりした。
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2014-12-01 10:45