バリューHRは期末12月入りで東証2部上場記念増配の権利取りが再燃し反発
バリューHR <6078> (東2)は、26円高の1497円と3営業日ぶりに反発し、今年11月19日につけた株式分割権利落ち後高値1662円を視界に入れている。12月入りとともに今12月期期末の東証第2部への市場変更記念配当2円を含めた配当権利を取る買い物が再燃しており、11月2日に発表したリロ・ホールディング <8876> の100%子会社リラックス・コミュニケーションズ(東京都新宿区)との業務・資本提携による同社の保健管理サービス販売の強化・拡大も見直されている。
■株式分割、東証2部上場、優待制度拡充など積極還元策が続く
同社の今期配当は、8月31日を基準日に実施した株式分割(1対2)の際に期初予想の25円を株式分割を勘案して引き下げたが、13円(前期実績25円)として普通配当を実質1円の増配とした。これに加えて今年11月25日に東証第2部に市場変更したことを記念して2円を上乗せ、年間15円に連続増配する。これに加えて株主優待制度も拡充し、自社の健康診断や各種健康サービス「カフェテリアプラン」を利用するポイントを保有株式数、継続保有期間に応じてアップさせる利益還元策も追加した。
一方、今12月期業績は、既存顧客のカフェテリアサービスの利用が予測を下回り、健康診断関連の代行業務で労務費などが増加したことから期初予想を下方修正し、売り上げ20億2000万円(前期比4.0%増)、経常利益3億100万円(同6.6%減)、純利益1億7700万円(同9.4%減)と前期の過去最高からの減益転換を見込んだが、記念増配、株主優待策の拡充は実施する。
このため、株価は業績下方修正より利益還元策を前向きに評価し、とくにリラックス・コミュニケーションズとの業務・資本提携では、提携先が展開している福利厚生サービス「福利厚生倶楽部」の導入企業・団体が8270社・団体、会員数が434万人に達していることから、バリューHRの健康管理サービスの販売強化・拡大を支援するとして来期業績への寄与期待を高めている。
■リロHDの子会社との提携で来期業績期待も高め権利落ち埋めへ
株価は、株式分割を好感して2543円高値をつけ2191円で権利を落とし、権利落ち後は1066円まで調整したが、業績下方修正よりもリラックス・コミュニケーションズとの提携を手掛かりにストップ高し、さらに東証2部への市場変更・記念増配の好材料が続いて権利落ち後高値をつけスピード調整中である。権利落ち埋めに向け一段の上値にトライする動きを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
バリューHR<6078>(東2)は、26円高の1497円と3営業日ぶりに反発し、今年11月19日につけた株式分割権利落ち後高値1662円を視界に入れている。
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2014-12-01 12:15