中国の国産旅客機は、 高速鉄道のような「奇跡」を起こせるか?=中国メディア

 中国メディアの国際金融報は1日、中国高速鉄道は短期間で営業距離世界一などの「奇跡」を成し遂げたと主張しつつ、中国で開発が進められている国産旅客機「ARJ21」や「C919」は高速鉄道のような「奇跡」を繰り返すことができるだろうかと論じる記事を掲載した。  記事は、中国の航空産業について、中国のエンジニアの発言として「実力的にはまだまだ」とし、ARJ21やC919は中国の航空産業や技術力の今後の発展を担う存在だと主張。さらに、ARJ21はすでに国内外17社から278機を受注しているほか、C919は同じく17社から430機を受注していると紹介した。  続けて、中国高速鉄道は約10年という短期間に中国全土に高速鉄道網を張り巡らせ、中国経済の縮図とも言える奇跡を成し遂げたとし、「今や中国高速鉄道は中国の製造業の代表的存在でもある」と主張。中国国産旅客機も国の各種バックアップのもと高速鉄道の成功モデルを踏襲しようとしており、李克強首相も外遊時に売り込みを実施していることを伝えた。  一方で記事は、ARJ21やC919のエンジンや電子機器は「西側諸国の技術に高く依存している」とし、航空専門家の発言として「世界の航空市場において、中国が本当の意味で輸出国になるためにはさらに10-15年の時間が必要だ」と伝えた。一方、同専門家が「航空産業において中国が世界の主要輸出国になることを阻止することは不可能」と主張したことを伝えた。  さらに中国が航空機を海外に輸出するうえでは技術や国際法、政治上の試練に直面する可能性が高いとし、特に米連邦航空局や欧州航空安全機関の技術認証を得ることは大きな試練になると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの国際金融報は1日、中国高速鉄道は短期間で営業距離世界一などの「奇跡」を成し遂げたと主張しつつ、中国で開発が進められている国産旅客機「ARJ21」や「C919」は高速鉄道のような「奇跡」を繰り返すことができるだろうかと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-01 16:45